デンマーク出張3days of design2025
ニイツマ
ニイツマ

vanillaのニイツマです。

6月15日〜20日で訪れたデンマークはコペンハーゲン。社長とニイツマの二人での海外出張の様子をご紹介していきます。滞在中に更新したブログもありますので、ぜひそちらもご覧ください!


デンマーク出張のブログ2回目となる今回は、デンマークへ海外出張することになった理由や、実際のコペンハーゲンの街並みや滞在の様子をお伝えしたいと思います。出張で訪れた各メーカーの詳細は別途更新していきますね。

デンマークへの海外出張

日本のインテリアシーンでも「北欧インテリア」は定着しつつあり、おしゃれなお家を目指す方は一度はチェックするのではないでしょうか。そして北欧インテリアを語る上で欠かせない国がデンマークです。

到着した日は快晴に恵まれました

家具作りが盛んでその歴史も古く、巨匠と呼ばれるデザイナーを多く輩出した国。デンマークの家具はデザイン性はもちろん、その品質やその快適さで世界中で選ばれ続け、デンマーク自体に憧れを持つインテリア好きも少なくはありません。(ニイツマもその一人でした)

また、デンマークでは家具はとても身近な存在で、良い家具を長く使う文化が根付いています。いい腕時計を親から子の世代に受け継ぐように、デンマークではおじいちゃんが買った椅子を孫の世代まで手入れをしながら使い続けていくわけですね。

実際に宿泊した民泊にはオーナーがおばあちゃんから譲り受けたという、GETAMA社のラウンジチェアとレ・クリントの照明が。どちらも使い込まれていましたが、しっかりとお手入れがされていて新品では味わえない趣がありました。

家族と共に時間を過ごしてきたGETAMA社のラウンジチェア

vanillaでもそんなデンマークを代表する家具メーカーのカール・ハンセン&サンフリッツ・ハンセンルイスポールセンなどの北欧ブランドを取り扱うようになってきた中で、もっと北欧を知りたい!体験してみたい!という気持ちがどんどん強くなっていきました。

そんな中、年に一度コペンハーゲンで開催される「3 days of design」というイベントを知り、視察のため海外出張が決まったわけです。

オーナーが社会人になったお祝いでプレゼントされたというPH5

そしてせっかく行くのであれば、世界でも幸福度が高いというデンマークのリアルな暮らしを体験して、幸福度が高い理由やインテリアへの考え方も学べる時間にしようというのが今回の目的でした。


3 days of designとは

「3 days of design」は年に一度6月頃に、デンマークはコペンハーゲンで3日間限定で開催されるデザインフェスティバルです。その始まりは2013年で当時は小さな工房で始まったイベントも、今ではコペンハーゲンの街全体で盛り上がる国際的な規模にまで広がりを見せています。

特設ブースは常に人集りができていました

コペンハーゲン中心部の広場では特設ブースが設けられ、MAPの配布や限定のノベルティの販売もされていました。さらに、イベントではオフィシャルサイトオフィシャルインスタグラムだけでなく、スマートフォン用のアプリも整備されていて、ブランド毎のイベント情報やその地図情報、チケット情報などが一元で管理できるようになっていました。(オフィシャルサイトではすでに2026年の情報が!)

ニイツマもアプリをダウンロードしてイベントの下調べを

国際的な家具のイベントといえば、世界最大規模の家具見本市ミラノサローネがありますが、3 days of designでは「体験を通してデザインに触れること」を重視しており、空間演出だけでなく訪れる人の表情までもが印象に残る温かいイベントです。

心地よい季節を味わうためどの公園も寛ぐ人たちでいっぱいでした

3 days of designではインテリアだけでなく、照明、テキスタイル、アート、さらにはサステナビリティや建築に至るまで、さまざまな分野がコペンハーゲン市内のブランドショールームやギャラリー、美術館、ホテルなどを使い、街中の至ところで最新のデザインが発表されます。

イベント仕様のショーウィンドウ

今年2025年は6月18日・19日・20日の3日間での開催で、過ごしやすい天候に恵まれました。(ニイツマは終日半袖、日本よりも過ごしやすい印象)街中を歩けば至る所に3 days of designのポスターやフラッグを見かけますし、イベントのオリジナルTシャツを着て出歩く人も。

街全体が会場です

昨年も参加された方曰く、昨年は雨も降ったり気温も低く、街中を歩くだけでも大変だったそう。ありがたいことに2025年はこの数年の中でも当たり年でした。

この日は天気も良かったので地元でも有名なハンバーガー店GASOLINE GRILLでテイクアウト。有名聞いていただけありすでに長蛇の列。お店もガソリンスタンド跡地で面白いな〜と思っていた矢先、普通に給油する車も入ってきてびっくり。笑

30分待った地元の有名店GASOLINE GRILL
イチオシのチーズバーガーをチョイス

そして公園のベンチで食べているときに話しかけてくれたのは日本企業と仕事をしているというデザイナーさんでびっくり。とにかく人も街も”デザイン”で溢れているイベントでした。

デザイナーさんとインスタ交換

徒歩だけでなくバスでの移動や電車を使っての移動ももちろんあるので、その規模の大きさに驚きつつどこに行っても人!人!人!の混み具合。インテリアのイベントの盛り上がりはもちろんですが、デンマークの街並みの美しさも相まって巨大なテーマパークでアトラクションを満喫しているような錯覚を覚えたくらいです。笑

街全体がテーマパークのよう

時間が許せば全てをラウンドしたかったのですが悲しくも時間は有限です…。パンパンのスケジュールでしたが、北欧デザインの知識を深めるなら!と移動の隙間時間にデンマークの巨匠、フィン・ユールの家具を復刻しているHOUSE OF FINN JUHLに立ち寄ることができました。

オーガニックな曲線とフォルムが美しいフィン・ユールの家具

デンマークのデザインされた暮らし

イベントの合間に歩くコペンハーゲンの街並みは、それ自体がひとつのデザインの教科書のようでした。石畳の道路に整った建築、カフェのサイン、道端のゴミ箱に至るまで、決して派手ではないものの、無理のない自然な美しさが宿っていて、日常の中に”美しさ”があるという視点を持つことができました。

そして歩いて気付いたのが、ベランダの使い方の上手さ。デンマークでは冬が長く、この6月前後の夏シーズンは待ち遠しい季節。室内だけでなく少しでも屋外で過ごす時間を楽しみたいという気持ちの表れかもしれません。北欧ブランドのアウトドアコレクションの充実さに納得です。

移動手段は徒歩が中心ですが、驚いたのはその自転車文化。道路や自転車用信号機の整備はもちろんのこと、電車・メトロ・バスへの自転車持ち込みもOKで、運転されている方は手信号で周りへの配慮もしっかりとされていました。

ただ、日本よりもはるかに早いスピードで自転車が走っているので、滞在中に一回は轢かれるんじゃないか…とヒヤヒヤ。笑
シェアサイクルも盛んのようで、もしまた来る機会があればチャレンジしてみたいなと思いました。

メトロは24時間無人で走っていてトラブルなどがない限り定刻通りに発着で乗り換えアプリがとても便利でした。タクシーもアプリで配車できるようだったので事前にダウンロードしておきましたが、今回の滞在中は出番はなし。せっかくの街並みなので、むしろ歩きたい!という気持ちが勝ちましたね。

そんな充実した公共交通機関を含めて、街そのものが人のペースに合わせて設計されている印象でした。デザインとは家具や照明などのお部屋のインテリアだけでなく、「暮らし方」や「時間の流れ方」にも大きく関わっているんだな〜というそんな気づきも滞在する中で感じたことの一つです。きっとこれがデンマークの幸福度の高さに繋がっているんだと思います。

仕事終わりの18時にはテラス席は満席
21時を過ぎても明るいデンマークの白夜

そしてそのコペンハーゲンでまるで住人のように過ごした滞在期間。前回のブログでも自炊の様子をご紹介していますが、近所のスーパーではしっかりオリジナルのエコバッグを買って、2回目からは慣れたような手つき(雰囲気だけ)で食材調達。ごく普通のホテルを借りていたら味わえない、とても有意義な時間を過ごすことができました。


インテリアショップ目線でのポイント

この3 days of designの前後は各メーカーが販売店向けの独自の企画も開催してくれることが多く、工場見学などが盛り込まれて濃密なスケジュール。

今回も多くのお取引先をラウンドしましたが、その中でも工場見学があったカール・ハンセン&サンとルイスポールセン、そしてvanillaでも取り扱いが始まったばかりのフリッツ・ハンセンについて、別途ブログにてその様子をお伝えしていきます。

カール・ハンセン&サン
ルイスポールセン
フリッツ・ハンセン

道中見かけたデザイナーズアイテム

最後に道中(空港から街中)で見かけたデザイナーズアイテムをご紹介します。間近で見ていないので、もしかするとデザイナーズ”風”かもしれませんが、デザインにあふれた道中記として楽しんでいただけたらと思います。

ドバイにてvitra/HAL
コペンハーゲン空港にてvitra/エアライン
トーネットの椅子?
Fredericia/J39
スーパー楕円のピート・ハインのボウル
KEVIチェア

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