スタンダードブラックをはじめ、モケットグリーン、スタンダードアイボリー、タープグリーン、タープブルー、ウールナップブラウンと2016年9月の時点では6タイプの張り地があります。
ですが実はこのKチェアには店頭限定のタイプも存在しています。
その中の一つとして今回紹介するのは、Kチェアの中でも唯一の本革タイプ「ヴォルテライトブラウン」
「ヴォルテ」はイタリア語で「時」を意味し、 時と共に、深みを感じて欲しいとの思いから命名されました。
この出で立ちを評価するのには言葉も要らないかもしれません。
なぜヴォルテライトブラウン Kチェアが店頭限定になっているのかと言うと、前述した通り「本革」なので一つ一つ表情が異なります。
レアなものには焼印が見受けられる場合もあるそうです。
実はこれもカリモク60が「革」本来の持つ魅力をどれだけ引き出せるのかにこだわり、ナチュラルマークと言われる(牛が生きていた頃の様々な傷など)をそのままに活かし、塗装や型押しで傷を隠すようなこともせず、染料100%で自然に仕上げてあります。
しかしながらいくらナチュラルマークを活かすと言えども、必ずしも全ての革が使える訳ではありません。
大きすぎる傷や染みが入っていると見た目にももちろんですが耐久性などにも影響を及ぼします。
そこで職人が厳選した「本革」のみを贅沢に使っているのです。
またヴォルテライトブラウンは本革なだけあり、合皮やビニールレザーと比較すると肌触りが全く異なります。
非常に滑らかでしっとりとした優しい肌触り。
また本革の染料染めなので使い込むほどにつやが出て味わいも増して行く魅力もあります。
さらにヴォルテライトブラウンには木部にもこだわって作られています。
木部には高級家具にも用いられることが多いオーク材の無垢が使われています。
オークは堅く重厚感があり耐久性に優れた木材なのでキズも付きにくいですし、なによりカリモク60のテーマでもあるロングライフと言う意味でも長く使い続けることが出来ます。
また高級家具に使われてきたこともあり、美しい木目を楽しむことが出来ます。
木目の中には虎の斑紋のような”虎斑(とらふ)”と呼ばれる模様が見受けられることがあります。
これも一点一点異なった表情を見せます。
ブランドプレートもワンランク上の上質なKチェアを表すかの様にカリモク60+カリモクとカリモク60のダブルプレートが取り付けられています。
定番のKチェアも後ろ姿がカッコイイことが知られていますが、ヴォルテライトブラウンも当然の如く後ろ姿がカッコいいです。
黒の鋲とヴォルテライトブラウンのコントラストがオトナな男性の雰囲気を演出しています。
本革の経年変化を楽しめる唯一のKチェアでもあり、全てが一点もののKチェアと言っても過言ではないかもしれません。
着席時には本革らしいシワが入り、経年変化と共にシワも味わいを増し全体的な雰囲気に磨きがかかります。
長い年月をかけて使い込んだ「カリモク60 Kチェア ヴォルテライトブラウン」はきっと良い味になることは間違いありません。
自分だけの本革ヴィンテージソファのKチェアを手にしてみてはいかがでしょうか。