ウォールナット無垢のテーブル、実際はどうなの?
vanillaのムラカミです。
ダイニングテーブルの購入を検討する時、ウォールナット無垢のテーブルも気になっている方、多いのではないでしょうか。とくに当店に来られるお客様はウォールナット好きが多いようです!
なぜオトコはウォールナットに憧れるのでしょう(笑)
勝手にオトコ限定にしましたが、女性でもウォールナット好きな方は多いようです。
やっぱりこのワイルドな木目ではないでしょうか。
ブラウンにブラックのマーブル模様と言いますか、商品名にもあるとおり、ワイルドです。そしてとても贅沢な雰囲気があります。
作られた模様ではなく、自然にできた模様だからだと思います。
大袈裟でもなんでもなく、世界に1つの「顔」です。
写真はマスターウォールというブランドのワイルドウッドダイニングテーブルです。
アカセ木工というメーカーのオリジナルブランドで、国産でかなり上質なテーブルです。
ダイニングテーブルというカテゴリで有名なブランドってあまりないんですが、マスターウォールは別格です。
業界ではかなり有名なブランドと言えます。
価格は上の写真のとおりです。
(2016.10.18現在 160.0×84.5×72cm)
プライスだけ見ると高いですね。。。
そう、ウォールナットは希少性の高まっている木材で、世界的に人気があるのでとても高額です。イームズも大好きな木です。
でも正直、この品質の良さなら妥当な金額です。
(ウォールナットと言ってもランクがあるのでピンキリです)
当店でもウォールナット無垢のダイニングテーブルをオリジナルで作ろうと試みましたが、どんなに頑張ってもマスターウォールをちょっと下回る程度でした。保管が難しくて断念。。。
ちなみにこの写真はvanilla koriyamaの展示ですが、合わせているイスはmaruniのhiroshimaとうイスです。
深沢直人さんの名作イスです。このイスに関しても別の機会にジックリご紹介しますが、とてつもなく素晴らしいイスです。
で、右側のhiroshimaはテーブルと同じウォールナット。
木目はもちろんですが、色の濃さもかなり違います。
イスはウレタン仕上げでツヤがありますが、テーブルはオイル仕上げでマットな仕上がりです。
テーブルに戻りますが、マスターウォールのテーブルの魅力はなんと言ってもこの「天板の薄さ」。25mmという厚さはなかなかありません。
というのも、無垢材は薄いほど反りやすいんです。
こんな風に↓
フリーハンドですみません。
極端な話、こんな風に反りが出やすいのが無垢なんです。
そのため、一般的には天板の裏側に鉄板を取付けて反りを無理矢理防止します。いわゆる反り止めというパーツです。
しかし、マスターウォールのこのテーブルには反り止めが付いていません!25mmという薄さにもかかわらず。
なぜか。
写真のように、マスターウォールは脚自体が反り止めの役割を果たしています。
しかも、一般的な反り止めよりも強力です。
ゆえに、25mmという薄さを実現できています。
そもそも、なぜ薄い方がいいのか。
そんな疑問が出てきますよね?
もちろんこれは好みもありますが、一般的に厚くなるほど価格は上がります。限りなく。
また「なんか重いイメージだよなぁ」とか、「デザインがイマイチだなぁ」と感じるテーブルは、だいたい天板が分厚いです。
30mmが標準的ですが、35mmになるとかなりボッテリしたイメージになります。
もちろん、その重厚感が好きという人もいますし、分厚い天板でもカッコ良く見えるデザインにすればいいだけなんですが、価格は倍以上になるでしょう。。。
無垢を選ぶかどうか迷っている方へ
無垢にしようか、カリモク60のような突板(つきいた)のテーブルにしようか迷っている方へ。
- 無垢はメンテナンスが必須です
- 水分を吸込んでシミが残ったりします
- 無垢を知らない人の食器類の置き方にヒヤヒヤします
- 展示品や写真と同じ木目は選べません
- 乾燥すると割れが入る場合があります
無垢のダメな部分を語ろうと思えばもっと語れますが、この記事も誰が見ているかわからないのでこの辺で割愛します(汗)
ただ、無垢でしか味わえない独特な満足感があります。
これは突板では作り出せません。
なんとなく「輸入車」を所有するような感覚だと思います。
燃費悪いし、故障しやすいし、メンテ用品も高い。
絶対に国産車の方が(突板の方が)経済的で理にかなっています。
それでも、そんなデメリットを乗り越えて選んだ人だけが味わえる所有する喜びがあります。
これを価値と呼ぶ人もいますが、僕はあえてロマンと言いたい(笑)恥ずかしいですが、そういうことだと思います。
無垢にはこんな節(フシ)もあります。
突板にはありません。欠陥として見ているから。
でもこれこそがナチュラルマークであり、天然無垢である証拠。
こんな不完全さにさえ魅了されるのがロマンです。
できるだけ安く買って出費を減らすよりも、機能的で使いやすいものを選んでストレスなく使うことよりも、誰かの賢い意見で決断するよりも、「うわ!イイ!」という直感を最優先にするのがロマンです!
直感で選んだモノを使っている自分が好き!みたいな。(笑)
感情で選び、後から理屈で正当化する みたいな。
これって恥ずかしいことでしょうか?
欲求の本質ではないでしょうか。
ここまで言っておいてなんですが、無垢=ロマンではないです。
「好き!」を素直に受け入れるがロマンだと。
好きになったらもうしょうがないんです。どんな理屈でそれを否定しても嫌いにはなれません! モノへの恋です!
これを書いている僕がどれだけ恥ずかしいかわかりますか?(笑)
ちなみに、僕の家のダイニングテーブルは突板です。
ただ、マスターウォールの無垢テーブルよりも高額な突板です(笑)
普通に考えたらバカな選択と思われるかもしれません。
仕方ないです。好きって思っちゃったから(^^)
間違いなく、賢い選択をしたという感覚よりも「好きっ!」と思えるモノを毎日使える幸福感の方が何倍も大きいと思います。