イームズ マネジメントチェア発見
先日偶然にもイームズマネジメントチェアを発見。ソフトパッドのマネジメントチェアの4本ベースが6脚。
ベースやフレームはイームズのアルミナムと同じですが、ソフトパッドはレザーのクッションがついたタイプです。
そして、合わせている大きなテーブルもまた、イームズデザインのセグメンテッドベーステーブルです。
この天板の年季が入った雰囲気がまたスゴかったです。
木目を見る限りオークかアッシュかなと思う感じです。
決してメンテナンスが上手いとは言えませんが、ゾクっとするいいエイジングを感じました。
こうやってみるとウォールナットのような色合いにも見えますが。
いずれにしてもかなりラフに、あまり細かいことを気にせずに使っていたことが良くわかる状態です。
結果、カッコ良すぎます。
聞けばここで昼食を取っているとか。なんとも羨ましい。
こちらは以前訪問したハーマンミラーのゲストハウス「マリーゴールドロッジ」。
ここにはいろんな形やサイズのセグメンテッドベーステーブルが配置されていました。天板はメープルだったのかチェリーだったのか、記憶が定かでありません。
さらに、ロッジの奥の部屋にはマネジメントチェアのソフトパッドのブラウンレザーが。何十年も何百年もそこにあったかのように。
使い古したグローブのような、シワシワでキズだらけですが何とも言えないこの魅力。
アルミのフレームも小さなキズが無数にあるため、白っぽく鈍く光っていました。
故スティーブ・ジョブズは、あるインタビューで言いました。
「擦り傷のついたステンレスは美しいと思う」
僕はこれを聞いた時にひどく共感し、ステンレスだけではなく木や革にも同じことが言えると思いました。
それからは、大事に大事に履いていたTricker’sのカントリーブーツを雨でも雪でも気にせずガンガン履くようにしたのを覚えています。
ついでに我が家のイームズDCMもかなり雑な扱いを受けキズだらけ。ジーパンもガシガシ履いてバンバン洗ってます。
よく、「キズは味として…」という説明をしますが、こういうことなんです。言葉では言い表せない独特の雰囲気。
わざとキズを付ける必要はないけど、過剰に丁寧に使うこともなく、ごく自然に付いたキズは魅力そのものです。
価値観は人それぞれですが、826STANDARDのUNITもピカピカに大切使っていただくよりも、長い年月で年季の入った家具に育っていくことを愉しみながら使ってもらいたいなと思います。