サンプル各種
スタッフ
スタッフ

通常、開発中の商品は公開しないものですが、モノが世に生まれるまでの経緯を共感していただきたく、思い切って出してしまいます。
ここでアップした時点で企業秘密じゃないかもしれませんが。

僕はいつの間にかバイニングから専ら開発の仕事をさせてもらっています。
難しい問題が山積みで毎日悩んでいますが、それを楽しむようにしています。苦労という経験の財産を与えてもらって、ありがたい次第です。

vanillaのオリジナルブランド826STANDARDではいま、水面下で開発進行中のモノがいくつかあります。
その中で、形としてお見せできる物をエイっと公開します。

※もし、会社的にNGが出たら削除させていただきます(汗)

イームズのグライズキャップ

イームズのグライズキャップ

過去にも記事にしていますが、これはイームズチェア用のグライズキャップ。すでに4回目のサンプル製作までしていただきました。
上の写真、違いがわかりますか?
ほんのわずかですが、右の最終の方がフェルトが大きいんです。
なぜか。

イームズ 脚キャップフェルト

イームズ 脚キャップフェルト

横から見ると左のフェルトの側面には少し樹脂が被っています。
溶かした樹脂をフェルトと圧着する際、圧力の微妙な加減でこうなるようです。
正直、この程度なら使用上問題ないのでOKな範囲なんですが、さすが日本の職人。
なんとしてもキレイに仕上げたいと。
いろいろ試した所、絶妙なバランスを発見したようです。100%キレイにいくかどうかは量産してみないとわからないそうですが、十分なクオリティです。
頭が上がりません。
そんなわけで、販売がもう少し先になっています。

バニラのロゴ

バニラのロゴ

ちなみに、わがままを言って内側にvanillaのロゴを入れてもらいました。チェアに付けたら隠れてしまいますが、これが男の優しさなんです(笑)

グライズキャップの断面

グライズキャップの断面

また、ハサミで真っ二つにして断面も見てみました。フェルトと樹脂が一体化しているのがわかります。そもそも接着ではないので、剥がれる心配はありません。
フェルトの厚みは2ミリ程度ですが、そうそう擦り減ることはないようです。

フレグランス

フレグランス

コーヒーの香りをテーマに始まったフレグランスキャンドル。
こちらもメーカーさんの善意で、予定よりも多くサンプルを作っていただいてます(汗)
本当にありがとうございます。
前回も書きましたが、コーヒーそのものはやっぱり難しく、仮にできてもなかなか香らないものになってしまうようです。
前回のサンプルは近づいて鼻をクンクンすれば香りますが、空間でさり気なく感じるにはかなりの時間を要しました。

甘さは多少残さないとフレグランスキャンドルとして成立しないという現実を知りました。

フレーバーコーヒー ハワイ

フレーバーコーヒー ハワイ

で、最終的にほぼ確定した香りはちょっと甘味のあるマイルドで清潔感のある香り。
ウッディベースの大人な香りです。

でも何かを連想するんだよなぁと、ずっと考えてました。

思い出しました!
ハワイのフレーバーコーヒーだ!
しかも、フレーバーはバニラ&マカダミア!
vanilla!奇跡だ!

ハワイに行くとどこのスーパーにも売っている超定番のLIONのフレーバーコーヒー。
ハワイといえばコナという高級品種が有名ですが、フレーバーコーヒーにはコナは使っていないでしょう。

もちろん、まるっきりそのものではなく、むしろフレーバーコーヒーよりも甘さ控え目です。
甘味はあるけど甘いだけじゃなく、コクのあるマイルドな感じが、淹れたてのフレーバーコーヒーみたいだと感じました。

ここにきてコーヒーというキーワードが復活!?
あくまでもイメージです(汗)

ちなみに、市場にはこんなキャンドルも存在しています。

エスプレッソキャンドル

エスプレッソキャンドル

本物のコーヒー豆をベースに混ぜ込んで、まさにコーヒーをイメージしたキャンドル。これを見て柑橘系とイメージする人はいないでしょう。
その中でもエスプレッソという最もビターと思われるタイプをポチってしまいました。
香りは僕が求めていたものよりも甘味が強い印象ですが、コーヒーをイメージさせます。同じコンセプトのプロダクトとしては大先輩。発想に勉強させられました。

826STANDARDのフレグランス商品は、香りは大体決まりましたが、商品化までもう少し時間がかかりそうです。
香りの感じ方は個人差がとても大きいので表現に悩んでいますが、いい感じにまとめます。

最後に、

826STANDARDマグカップ

826STANDARDマグカップ

こんなものも。
先日上がったばかりのマグカップの石膏サンプルです。
配送途中にハンドルが取れてしまったようです(泣)
ついでにハンドルの形状は見直し中。

ある大好きなイラストレーターの方がヴィンテージで見つけたミッドセンチュリー感ありありのマグを毎日使っていると知り、いろいろリサーチしましたが見つけられず、作ることにしました!

スタッキングもできるように多少アレンジを加えてます。
花瓶のような脚は高台(こうだい)と呼ばれ、ボトムの方が広いフォルムは陶器の中でも特殊な製法となります。

あまりに特殊なため、できる職人が少ないから無理と言われましたが、企画案を見た陶工の社長が大変気に入ってくれ、なんとか職人さんを見つけてくれたようです!
ただ、難しいらしいです(汗)

この石膏は型を作る前の段階で、これからいろんな工程があるため、まだまだ製品化は先の話になりそうですが、ミッドセンチュリー感とアジのあるカワイイマグに仕上がると思います!

こんな感じでいろんな人に助けられながら良いモノを開発中です!ぜひ、ご期待ください。

また2,000文字オーバーしてしまった(汗汗)

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