皆さんは「太鼓鋲」ってご存知でしょうか。
もっとも分かり易いもので言えば、和太鼓の叩く革の部分につけられている黒い画鋲のようなものを言います。
太鼓の皮を止める画鋲で太鼓鋲だそうです。
実はこの太鼓鋲は古くから椅子の張り地を止めるためにも使われてきました。
アンティークのチェアなどで見かけることもありますね。
ちなみにカリモク60のソファKチェアにもこの太鼓鋲が使われています。
では今回は太鼓鋲にスポットを当ててKチェアの魅力を紐解いていきたいと思います。
そもそもこの太鼓鋲には張り布を止める役目もありますが、アンティークソファなどを見てみるとただ張り布を止めているだけでなく鋲自体にもデザインが施されていたり中には素材にもこだわったものが多数存在します。
ソファの見える部分に使われることが多かったぶん、デザインを損なわなず高級感を演出したりするために使われるようになりました。
アンティークソファの太鼓鋲が使われているソファで個人的にすぐ連想したのは「チェスターフィールド」でしょうか。
個人的には赤みがかった本革のブラウンレザーと真鍮色の鋲打ちがされていたら「The アンティーク」と感じてしまいますね。
アンティークのソファなどではソファの前面に見えるところに太鼓鋲が使われることが多いのですが、だからこそ直感的にアンティーク感を感じさせるのだと思います。
対してカリモク60のソファKチェアに使われている太鼓鋲を見てみます。
Kチェアでは背面に黒のシンプルな太鼓鋲が使われています。
スタンダードアイボリーには白色の太鼓鋲が使われています。
普通であればソファは前からの見た目を意識するあまり背面のデザインまであまり気が使われないことが多いものです。
実際にソファは背もたれを壁に付けて使われる方も多かと思います。
間取りやお部屋の広さ的な都合などもあるのはもちろんですが、ソファの背面を隠すなどの目的では悲しいことです。
ですがKチェアのように背面まで太鼓鋲などの装飾が施されたこだわりのソファであれば空間の真ん中にレイアウトして、見せるようなインテリアとして使うことができます。
先日も有吉ゼミという番組の企画でヒロミさんがDIYで作ったソファに装飾として太鼓鋲を使うというシーンがありました。
太鼓鋲の役割には機能的な部分の他にもこうした装飾を施すといった意味合いがある分、やり過ぎてしまうとかえって野暮ったくなってしまうこともあります。
ですがカリモク60のソファKチェアでは控えめな黒の太鼓鋲を使い、過度なレトロ,ビンテージ感ではなくどことなくオトコらしい雰囲気のカッコ良さを演出しています。
昔から使われてきた太鼓鋲を現在でもデザインを変えることなく使い続けても違和感のないロングライフなデザインであることの証拠でもありますよね。