ソファの快適さを格段にアップさせるコの字型テーブル
vanillaのムラカミです。
突然ですが、ソファで過ごす時、姿勢よく行儀よく両手を膝に置いて座りますか?ソファのカタログ写真でそんなシーンを見かけますが、それは大きさを伝えるための画で、実際はもっとリラックスして座りますよね! ソファなんですから。
ソファの前にリビングテーブル(ローテーブルとも呼ばれますが)を置くのが定番のコーディネートですが、今回はコの字型のテーブルをご紹介します。
これ、実は当店のオリジナルブランド、826STANDARDの試作品です。そう、開発途中です。現段階では発売日未定です。
ソファは実際はこんな感じで座りますよね!
今回はソファにカリモク60のKチェアを使っています。
モデルは僕です。
飲み物を飲む時はリビングテーブルに手を伸ばします。
上体をおこし、ヨッコラショ と言ってしまいそうな動作。
カップが空っぽならもう片方の手も使って、もはやソファの背もたれから完全に背中が離れます。
面倒臭がりな僕にとって、これはかなりのストレス(汗)
共感いただけるでしょうか?
ソファの横にサイドテーブルがあればいいのでは?
確かに。それも素晴らしい解決策です! 部屋が広ければ。
でも、座る位置によって反対側に移動したり、隣に座った人が使えなかったりと、とても贅沢な不満を抱いてしまうのです。
そこで、こんなものを開発に踏み切りました!
ソファの座部の一部をテーブルにしてしまう魔法のテーブル。
市場にも同じような商品があります。
細い鉄製のものもありますが、いかんせん片持ち構造(カンチレバー:片側だけで荷重を支える構造)なので、軟性のある鉄ではブルンブルンと震えてしまいます。
だから木で作る必要がありました。
もう上体はソファに身を預けたままほぼ固定で、左腕だけを動かしてマグに手にすることができます。
オカワリだって片手で簡単に。
映画に集中しながらソファでリラックスした状況が目に浮かびますよね。
たまには二人がけのソファを贅沢に使ってドーンと体を預けることもあるでしょう。お風呂上がりはこんな状態が最高です。
そんな時はこのテーブルをソファの肘掛けをまたぐように配置し、肘掛け部がサイドテーブルに変身。
この試作品はカリモク60の一番人気ソファ、Kチェアの木アームに合わせていますが、ほとんどのソファのアームに使える高さかと思います。
同じカリモク60のロビーチェアでも同じように使えます。
他の使い方として、ソファに座り脚を開いてこのテーブルをまたぐように引き寄せると、もたれかかったままPCもできます。もちろん、iPadでも。膝に直接置くとグラグラするし、低温火傷の危険性もあるようです。
女性は脚を開かなくてもテーブルの下に両脚が納まってしまうと思います。 そりゃ脚は閉じた方がいいですよ。
テーブルの脚の先には高さを微調整できるアジャスターが付いています。そう、4本脚家具のデメリットはガタツキなんです。
どんなに精度高く作っても、フローリングには微妙が段差があるためガタツキをゼロにするのが困難です。
また、ラグなどがあればその段差はなおさら大きくなるので、このアジャスターはとても重要です。
片持ち構造なので多少ねじれる構造ではありますが。
このテーブルは組み立て式になる予定です。いや、間違いなくなります。
と言っても組み立ては非常に簡単。
コの字部分は一体型なので、天板と桟を両側からネジで固定するだけ。
でも、このネジにはこだわっています!
木部と近い色のネジにして目立たせない方法が一般的ですが、目立たないと言ってもすぐ近くで使う家具なので間違いなく見えます。
だったら、見せるネジを使うべきだと。
真鍮のマイナスネジしかないでしょ!
こんな所にこだわるとちょっとバカにされることもありますが、男の子ならわかってもらえると信じています。
また、この記事を読んでいる女性にならかならず伝わるはずです。
無駄なことにコダワルのがロマンなんです(笑)
維持費の高い古い車を選ぶようなコダワリ方と一緒。
もともとはソファで快適に過ごすための道具として開発を始めたものですが、ただ機能すればいいだけのモノづくりは僕にはちょっと退屈でした。
盛り付けがデタラメな美味しい料理みたいで。
vanillaも826STANDARDもそんなコアを持っています。
ただ飲み物を飲めれば極力シンプルで安く作れればいいやと思ったら、ゴブレットマグは誕生しなかったでしょう。
ほんのちょっとでも使う人が「ドキっ!」「ニヤっ!」「ウホっ!」とするディテールを与えることを常に意識して日々悩んでいるのです。
でもその悩みは苦ではありません。
絶対に喜んでくれる人がいると思っているからです。その顔を想像しながらニヤニヤして苦しんでいます。
写真は本当に最初の試作品なので、これを作ったことで改善点や物足りなさが見えてきました。カラーリングを、、、 全体のシルエットを、、、 などなど。
現在新しい試作品(プロトタイプ)を製作中です。4月には販売開始したいなぁと思っています。
横から見ると一目瞭然ですが、ソファの座面上に天板が浮遊しているようなテーブルです。コの字部分が直角じゃないところが他では見かけませんね!
90°じゃ普通すぎてつまらないんです。
この角度、見た目と構造のバランスを考慮し、83°で作っていますが、82.6°に設定するつもりです。
826STANDARDだけに。
浮遊する = float = フロート
フロートテーブルと名付けようかと思っています。他にも良い名前があれば教えてください。
ちなみにこのテーブルのアイデアは、vanilla koriyamaの店長新妻の、晩酌のストレスが発端です。
カリモク60マイスター試験で満点合格となった彼もソファはKチェアを使っています。
写真のような姿勢になるのが苦しいと思っていたようです。ソファであぐらかいてますしね。でもこれ、ソファあるあるです。
そこで、空いているソファの座面部にトレイをおいてフラット面を作り、そこに飲み物を置いてみたところ、、、
不安すぎてくつろげない!と。
ちょっと動いただけでトレイがグラグラです。
むしろ、これは絶対に真似しないでください!
んじゃあ、天板が浮いてればいいんだべ!
実は普段の生活の中に隠れた需要と開発のヒントが隠れているようです。
みなさんの不満やストレスを聞かせてください。
あ、もちろん、インテリア関連のですよ(汗)
モテたいとか、仕事がキツいとか、痩せたいとかは僕じゃお力になれませんので(汗)
そこは一緒に頑張りましょう。