vanillaのムラカミです。
たくさんの椅子の中で、何が一番オススメかと聞かれたら、イームズプライウッドチェアのDCMかなと。本当に接戦のマイチェアグランプリの中で僅差で一番になった感じです。それはなぜか。
単純に、自分でも愛用しているからです。
そう、我が家のダイニングの僕専用ダイニングチェアはイームズDCMウォールナットです。ショップでも長い間展示があります。
展示品はどうしてもこんな風に傷がついてしまいますが、それは僕のDCMも同じで、気をつけてはいるものの、結構ガッツリ傷がついています。
見つけた時はショックですが、形あるものですから受け入れました。
ちなみにこのイームズDCMのアルファベット3文字は、ダイニングチェア メタルレッグ(Dining Chair Metal leg)の略です。
僕は変態に近いイームズプロダクトファンです。もう人として見ています笑 というか、家具は家族の一員だと思っています笑
とは言っても、めちゃくちゃヴィンテージを持っているとか、歴史背景に精通している研究者というわけではなく、プロダクトそのものを愛してやみません。
なので、イームズのDCMはまず、この横顔がたまりません。
キモいと思われそうで怖いです。
フレームに鉄を使ったことでラインに大きなメリハリが出ていますね!このメリハリが印象に残る要因のひとつだと思います。
色のメリハリ、サイズのメリハリ、形のメリハリ、空間のメリハリ。いずれこの辺も語りたいと思います。
人に例えると座面は体のどの部分になるかわかりませんが、この僕のお尻に完璧にフィットする曲線もたまりません。木であることを忘れるくらい優しさを感じるパーツです。
ほとんどの方のお尻に合うと思いますが。。。
また、ウォールナット突板なのでワイルドな木目(メリハリ)が出ていますが、そこにさらに立体的な曲線が加わることで、なんと表現すればいいのか、さらに深みを感じるわけです。
突板(つきいた)と聞くだけでチープと感じる方も多いようですが、僕は素材だけで価値を決めるのはいかがなものかと思います。
トータル的なデザイン性や、持っている空気を感じるべきだと。
そもそも、イームズDCMは無垢では作れないデザインです。
コストを下げたいから突板にしたのではなく、問題解決から生まれたデザインを実現するための選んだ結果です。
逆に分厚いフラットな板なら無垢材(むくざい)の方が断然深みが出ます。
アーロンチェアのようなワークチェアではないので、面自体にクッション性はないものの、この背もたれの曲線にも注目しなくてはなりません。
単なる半径〇〇mmの曲線ではなく、人のカラダに合わせた血の通った曲線(かっこ良く言えばオーガニックな曲線でしょうか)と言えます。上の写真で伝わるでしょうか。
中央部は写真下側に凸の弧を描き、外に行くにつれて反対側のゆるい弧を描いています。
背骨が当たる部分が凹んでいると言えばいいでしょうか。
ダイニングチェアは食事をする時の椅子なので、せいぜい座っても1時間前後。長時間座り続けるワークチェアとは考え方が違うものの、座った瞬間に感じるこのやわらかさ。
クッションをつければ良いわけですが、分厚くなることと、部材と工程が増えるというデメリットもあります。
何よりも分厚くなってしまい見た目が大きく変わってしまいます。
先ほど面自体にクッション性はないと書きましが、実は背もたれの面ではない部分にわずかにクッション性があります。
僕は早食いなので、まだ食べている子供をこんな格好でニヤニヤしながら見ています笑
イヤらしいくらいウッド部分の微妙な曲線を触りまくりながら、この椅子の魅力を肌で感じ、いつか826STANDARDのデザインにも入れ込もうと目論んでいます。
写真のように、鉄のフレームとウッドとの接着はマウントと呼ばれるゴムを使っています。座面も同じです。
ゴム自体が柔らかさを持っているため若干のクッション性が生まれますが、フレーム自体もわずかに曲がります。
結果、座った時にドスンといった硬い感じではなく、ごく自然にかかる力を吸収する感じです。
結構こんな状態が多いです。割と画になります。
脱いだシャツがパサっと掛けられた状態、嫌いじゃありません。お風呂上がりのタオルは、、、それはやめてほしい汗
DCMのグライズ(脚先のパーツ)にもグライズキャップが付けられます。
イームズDSRよりは若干キツい感じですが、使っていて取れてしまったということはありません。ガガガと、ビビらずに椅子がスライドしていいですね!
おすすめの椅子ということで、今回はダイニングチェアに絞って紹介しました。
が、これを4脚揃えましょうとは言いません。
もちろん、そんなダイニング見てみたいと思いますし、そんなご注文があったら嬉しいですが、こういう高額なチェアは1脚だけあればいいと思います。
ズラリ揃えて並ぶと高級感が出て洗練された空間になりますが、家庭の食卓としては少し緊張感が前に出ていて落ち着かないかもしれません。椅子のデザインにもよります。
カリモク60のアームレスダイニングチェアなら揃っていても違和感はなく、むしろホッコリしそうです。そんなデザインなのです。
揃える美しさ、不揃いのメリハリと親近感。
その空間の用途に合ったセレクトが一番センスがいいと思います。
ちなみに、イームズDCMのショッピングページではハーマンミラーのイメージを使っています。これはどんな空間かわかりませんが、めっちゃカッコイイですね!壁の色と壁のアートがかなり効果的です。
一押しとしながらも、ページ自体はちょっと殺風景ですね(スミマセン汗)。イームズプロダクトの中でも名作中の名作なのでもう少し進化させたいと思っています。
僕もいちユーザーですので、ご検討中の方にリアルなレビューをお伝えできると思います。
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