イームズ DCW ウォールナット

去る2017年11月6日(月)20:00 – 21:00に放送された日本テレビ系列の「世界まる見え!テレビ特捜部」でイームズが絡んだ驚愕の内容が放送されていました。

正直、宝くじが当たった並みに驚愕する内容でした。

テーマは「ある日突然、思いがけないことで大金が手に入り、人生を一変させた人たち。」

まずはどんな内容だったかを簡単にご紹介します。

アメリカのコロラド州で女手ひとつで3人の子供を育てていた母親と子供の話になります。

毎月の家計もギリギリの状態だったところに家賃の値上げも重なり、これまで以上に生活費を切り詰める必要性に迫られます。

そこで少しでも安い生活用品を探そうと近所のフリーマーケットに足行くことが日課となっていました。

ある時近所のフリーマーケットに行ったところ。

5ドル(約560円)で売られていた古びた木の椅子を見つけます。

子供達の部屋に置く椅子が欲しかったところだったため購入することにしました。

そして椅子を家に持ち帰った母親は子供が喜ぶようにとペイントすることにしました。

すると、椅子には「ハーマンミラー」と名前が書かれていたのです。

母親は初めて聞いた名前でしたが、年季の入った椅子だしもしもアンティークなブランド品だったら少しは価値があるかもしれないと思いました。

そこで骨董品に詳しい専門家に椅子を鑑定してもらいました。

専門家曰く、

「これはハーマンミラーという、アメリカの歴史ある家具メーカーの椅子で、作られたのは1950年ごろ。コレクターにも大変人気がある椅子です。」

「もしも売るなら10万ドル(約1120万円)以上の値がつきます」

そしてその日母親と子供たちは一緒にホテルに行きパーティーをしました。

と、こんな感じの内容です。

まさか5ドルで購入した椅子に、10万ドルの価値があるなんて!

もう宝くじですよね!

でもプロとしてある程度イームズの市場価値を知っている私としては「おや?」な内容でした。

そもそも今回の話に登場する椅子は「ハーマンミラー社 イームズプライウッドチェアDCW」

イームズ DCW ウォールナット

イームズ DCW ウォールナット

何が「おや?」って、鑑定額が10万ドルが高すぎます。

確かに1950年代のDCWだったとしても、それだけで10万ドルの価値があると言うには高すぎると思います。

初期型ともなるとエヴァンスプロダクツとハーマンミラーとイームズオフィスが連盟で書かれたシールが貼られていたりします。

だとしても10万ドルには届かないはずなんです。

誰か偉人のサインがが入っているとか、1950年代のDCWであった他にも何か特別な要素があってプレミアがつくとかなのであればあり得ない話でもないかもしれません。

いずれにしてもDCW単品でもし10万ドルの価値だとするならば、現行品のイームズアイテムもいずれはとんでもない価値になるといった夢のような話を体験することができるかもしれませんね。

個人的にはこの番組を見たときに自分が持っているヴィンテージのLCWも、もしかしてものすごい価値になるんじゃないかとドキドキしてしまいました(笑)

そもそもですが、こんな風に話題になるのも本物であればこそです。

イームズはあまりの人気さからリプロダクトと言われる安価なものが市場に数多く出回っています。

このリプロダクト品とは意匠権の期限が切れた製品をオリジナルのデザインを元にできるだけ忠実に作った製品となります。

ですがそのクオリティなどには大きくばらつきがあり、デザインの細かなディテールまで再現できているものもあればリプロダクトとも言い難い代物まであります。

何度か実際に検証して見たこともあるので気になる方はぜひご覧ください。

イームズチェア オリジナルとレプリカ徹底比較2016

本物であればそれ相応に価格も高額になってしまいますが、そこには製造上の費用だけでなくデザイナーへの賞賛や将来への投資、自分自身の価値観や感性などお金には変えられない確かな価値があると思います。

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