ルイスポールセン(Louis Poulsen)PHシリーズの読み方
ニイツマ
ニイツマ

vanillaのニイツマです。

今日のブログは商品の紹介ではなく、ちょっとした小ネタ話を更新したいと思います。

テーマはデンマークの照明ブランド、「ルイスポールセン(Louis Poulsen)」。vanillaオンラインショップでも取扱をスタートしてからありがたいことに人気をいただいております。

人気のPH5クラシック・ホワイトは在庫をご用意しております

そしてたくさんのご注文だけでなく、お問い合わせも多くいただくのですが、そのやり取りの中で気になることが。

それは商品の読み方。お問い合わせをいただく際にPH◯◯のこの色は在庫ありますか?と商品名をおしゃっていただくのですが、アルファベットと数字の組合せでなんて読めばいいかわからない方が多い印象です。というスタッフも取り扱い当初はなんて読むんだろう…と、頭を悩ませたものです。

こちらはPH 3 1/2-2 1/2 フロア。読めますか?

「PH5」、「PH2/1」、「PH3½ – 2½」 など・・・
このブログで全てご説明していきます。


アルファベットはデザイナーのイニシャル

ルイスポールセンの商品では上記で例に挙げたPHシリーズ以外にもアルファベットで名前がスタートするものがあります。「AJ」「VL」などですね。これはお気付きの方もいるかもしれませんが、デザイナーの名前のイニシャルが由来になっています。

PH(ピーエイチ)」:Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)
AJ(エージェイ)」:Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)
VL(ブイエル)」:Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)
などなど

実はルイスポールセンに限らず、北欧ブランドの家具ではデザイナーのイニシャルが商品名に入っていたり、品番になっていることが多いです。もしくは製造しているメーカーの略語など。これを知っておくと、文字を見ただけでデザイナーの名前やメーカーがわかるようになります。


PHシリーズの数字の意味

PHなどのアルファベットの意味はすぐにおわかりいただけたと思いますが、PHシリーズの数字の意味も法則を知ればすぐに覚えられます。PHシリーズは、どのモデルも基本的に大小のシェードの組合せで構成されています。

引用元:書籍「LIGHT YEARS AHEAD -THE STORY OF THE PH LAMP-」

そしてその組合せているシェードの大きさを意味するのが、数字の部分というわけですね。PH5の構造については、下記の特集ページがありますのでそちらもご覧になってみてください。

ルイスポールセンPH5の詳細

お客様からは、数字はデザインが生まれた順番ですか?と聞かれることもありますが、PHシリーズの数字はシェードの大きさを意味します。基本的には数字が大きくなるにつれてシェードも大きくなっていきますので、検討中のペンダントが小さいかも?と思ったら、数字が大きいもので探してみると理想のサイズが見つかるかもしれません。もしくは、あえて1サイズ小さいもので2灯吊りを検討するのも良さそうです。


PHシリーズの基本形

数字の意味が分かりましたので、早速読み方をお伝えしていきたいのですが、その前にルイスポールセンPHシリーズの基本形を押さえておきましょう。これを押さえておくと、読み方も覚えやすくなります。

PHシリーズはPH2/1やPH3/2など数字の組合わせがありますが、2024年の新作として登場したPH3/3PH5/5のように、同じ数字の組合わせのものをホールサイズと呼びます。このホールサイズは特にグレアフリーになるように設計され、ポール・ヘニングセンの3枚シェードシステムの根元、いわゆる基本形になります。限定で登場したクエスチョンなどもPH “2/2″なので基本形の組合せですね。

ホールサイズはシェードの組合せ的に全体のシルエットが少し丸みを帯たフォルムで、ペンダントの場合は高いところに吊るしてあげるとより効果的です。

ルイスポールセン(Louis Poulsen)PH 5/5とPH 3/3の比較
左:PH5/5/右:PH3/3

一方で、PH 2/1やPH 3/2はその異なる基本形の「メインシェード」と「ミドル・ボトムシェード」を組合わせているので、ハイブリッドサイズと呼ばれます。ハイブリッドサイズは、お部屋の高いところというよりはダイニングテーブルなどの上に低く吊るすことで、そのペンダントが持つ力を発揮してくれます。


PHシリーズの読み方

いよいよこのブログのメインとなる読み方について。 数字が1つだけならなんとなく読めるかなと思いますが、上述の通りルイスポールセンのPHシリーズは、シェードを組合わせることで名前に「 /(スラッシュ)」や「 -(ハイフン)」、中には分数の「 ½(ニブンノイチ)」が登場します。ぱっと見記号のように見えるので、読み方に迷われる方が多いですが、このブログを読んでいただければ解決です。

・PH5/PH5ミニ
まずはルイスポールセンのPHシリーズの中でも特に人気のPH5。これは「ピーエイチ”ファイブ”」と読みます。シェードのサイズが50cmあるので、”5″がつくわけですね。PH5ミニも同様に「ピーエイチ”ファイブ”ミニ」と読みます。どちらも5は「ゴ」とは読みませんのでご注意くださいね。

左:PH5ミニ(ブルー・グラデーション)/右:PH5(モダン・ホワイト)

また、ミニについてはシェードの直径が30cmです。ですが、象徴的なPH5のデザインを守りながらリサイズだけしたものなので、「PH 3」ではなく「5」はそのままに”ミニ”をつけて「PH5ミニ」となります。

・その他のPHシリーズ
その他のPHシリーズはPH5のように数字だけでなく「 /(スラッシュ)」や「 -(ハイフン)」を使って、「メインシェード」と「ミドル・ボトムシェード」にわけて考えていきます。

例えば、「PH 2/1」の場合は、読み方は「ピーエイチ ニ ノ イチ」と読みます。そして、「 / 」を区切りとして、前半「2」の部分が「メインシェード」、後半「1」の部分が「ミドル・ボトムシェード」になります。

そしてこの数字が基本形のどのモデルのシェードか、を表現しているので、この場合は、「PH 2/2のメインシェード」と、「PH 1/1のミドル・ボトムシェード」を組み合わせたものがPH 2/1ということになります。

ルイスポールセン(Louis Poulsen)PH 2/1の読み方
ルイスポールセン(Louis Poulsen)PH 2/1の読み方

PH 2/1 ペンダント シルヴァー・クロームの商品ページはこちら≫


同じようにみていくと…、
「PH 3 1/2-2 1/2」は、「 – (ハイフン)」を区切りと考えて「ピーエイチ サン ニブンノイチ ノ ニ ニブンノイチ」と読みます。

ルイスポールセン(Louis Poulsen)PH 3 1/2-2 1/2の読み方
ルイスポールセン(Louis Poulsen)PH 3 1/2-2 1/2の読み方

PH 3 1/2-2 1/2 グラステーブル 真鍮メタライズドの商品ページはこちら≫


「PH5-4 1/2」も「 – (ハイフン)」を区切りと考えて、「ピーエイチ ゴ ノ ヨン ニブンノイチ」と読みますが、PH5(ピーエイチファイブ)以外は”5″の部分を「ゴ」と読みますのでご注意を。PH5/5も「ピーエイチ ゴ ノ ゴ」と読みます。

ルイスポールセン(Louis Poulsen)PH 5-4 1/2の読み方
ルイスポールセン(Louis Poulsen)PH5-4 1/2の読み方

PH5-4 1/2 の商品ページはこちら≫


いかがでしょうか?コツさえ掴んでしまえば難しくはありません。今回は少々マニア向け?な内容でしたが、ルイスポールセンではとても素敵な商品を取り揃えております。照明なので、オンラインでいきなりポチッと購入はせずにまずは実店舗で実際にご覧いただくことをオススメします。できれば日中と夜の最低2回はご来店ください。仕様について気になることはvanillaオンラインショップへのお問い合わせもお気軽にどうぞ。

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