デザインされた無垢のボックス
みなさんはデザインと聞いて何を想像しますか?
見た目の良さや外観の美しさなどをイメージされるのではないでしょうか。
Appleの創業者である故スティーブ・ジョブズの言葉にこんな有名な言葉があります。
「Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.」
翻訳すると、
「デザインとは、単にどのように見えるか、どのように感じるかということではない。どう機能するかだ」
カッコいいデザインもかわいいデザインも、そうすることで解決する課題があるため、ある意味、必然的に辿り着いた意匠と言えます。
デザインとは、ある課題(問題)の本質を見極め、それを解決するための設計や組立を行い、意匠を作りあげることだと思います。
826STANDARD UNITという無垢のボックス家具のデザイン背景にはこんな課題がありました。
「チープ感がなく、拡張できてずっと使える収納家具が欲しい」
解決方法はいくつか考えられます。
- 今の環境に合わせてD.I.Yで収納スペースを作ってしまう方法
- 既製のカラーボックスで簡単に組み合わせる方法
- プロに設計と製作を依頼する方法
1に関しては、サイズ感や収納力は完璧にフィットさせることができますが、手作り感という見た目を受け入れなければなりません。
2に関しては、簡単に必要な収納力を得ることができ、拡張もできますが、よく見るデザインで飽きやすく、チープ感があります。耐久性にも不安があります。
3に関しては、いわゆるオーダーメイドなので見た目や質感は解決しますが、かなり高額な予算が必要になり、拡張は難しいでしょう。
どれをとっても全てを解決できる方法とは言えません。
そこでデザインされたのが826STANDARD UNITです。
まず、見た目のチープ感はどこから来るのか。
よほど高い技術や高性能な工具がない限り手作り感は隠しきれません。木材の単純な組み方、塗装のムラ、釘やネジの露出。
これらがチープ感を出してしまいます。
もちろんそれをアジとする考えもありますが、大きな収納家具は簡単に入替えできるものではないので飽きが来ないか心配なところ。
また、安価なカラーボックスは触れる度に感じる質感の物足りなさがあり、収納という機能を果たすだけのものとなります。
逆に、収納という要件を満たすだけならカラーボックスでいいと思います。
問題はチープ感の払拭。
これを解決して初めて826STANDARD UNITのデザインと言えるようになります。
826STANDARD UNITはまず、合板を使わず無垢材だけで作られています。
また、組み方や細部のカットなど、細かなディテールが積み重なることでチープ感の払拭をしています。
無垢のボックスだからこそ実現した問題解決です。無垢は古くなっても安っぽくならないという特徴もあります。
受注生産ではなく量産することでできるだけ原価を抑えていますが、100%メイドインジャパンのため、中国製ほど安価ではありません。
カラーボックスと826STANDARD UNITでは、同じモノを収納しても違い物を収納しているように見えます。
ぜひ、そんな目で見てみてください。
※ちなみに、826STANDARD UNITは現時点では当店でのみ販売しております。しかし、激安と唱って販売するサイトが存在しているようです。例外なく詐欺サイトですのでご注意ください。