vanillaのムラカミです。
久々の更新となってしまいました。今、ソファで使いたい技ありアイテムの開発中でして、そっちでいろいろ悩んでました。早くご紹介したいのはやまやまですが、まずはソファについて禁断の話題(?)を書いてみようと思います!
60VISION(ロクマルヴィジョン)を代表する家具ブランド、カリモク60とマルニ60。どちらもソファがメイン商品です。
(写真は展示の状況からアームレスのマルニ60になってしまいました)
ちなみに、カリモクロクジュウ、マルニロクジュウとは読まず、ロクマルと読みます。
この二つを比較するなんて、どっちも取り扱っている当店としては禁断のネタ。。。 なんてことはありません。
ショップにご来店いただいている方の多くは聞いていると思います。
まずはすわり心地ですが、断然マルニ60のソファの方が上です。
ウンチクはさておき、座った感じはモッチリしています。
学校の体操マットみたいな感じです。
マルニ60のクッションは厚みが10センチ前後あるので、もう少し柔らかいですが。
座って立ち上がるとお尻の形が残っていて、ゆっくり元どおりになるクッションです。
一方、カリモク60のソファ(ここではKチェア)はボヨンといった感じです。中に金属のバネが入っているので、凹ませても戻りが早いです。一瞬です!
これではお尻の形をチェックできません!(おっと。)
金属と聞くと硬いイメージがありますが、柔らかいですよ。そこはご心配なく。
座り心地ではマルニ60のソファの方が一般的に有利ですが、女性にとってはちょっと違う意見もあります。
写真のように、マルニ60のソファの方がシートハイ(床から座面までの高さ)が高いです。
座ってクッションが沈むのはカリモク60のソファも一緒なので、結果マルニ60の方が高く感じます。
ショップで靴を履いたまま試すとあまり感じませんが、家では素足のはずなので、ぜひ靴を脱いで試してみてください。
この高さが女性にとってはちょっと落ち着かないという意見もあるようです。
ソファはリビングでくつろぐためのものですので、低い方が落ち着くのは男性も子供も同じことです。
ちなみにマルニ60は木のフレームに四角いクッションを置いているだけです。そのため、体に木枠の硬さを感じることがありません。
また、マルニ60の座面の裏側は写真のとおり、板ではなくフレームです。口型の木の枠に幅広で強力なウェービングテープを張っています。これがあることで底づき感がないすわり心地になります。
一方カリモク60は木枠にクッションを張り込み固定しています。
そのため、とくに肩甲骨のあたりに背もたれの木枠が当たる感じがします。
構造の違いから明確なすわり心地の違いが生じています。
そして、価格の違い。。。
これは大きいですよね。
なぜ同じようなサイズのソファでこんなにも違いがあるのか。
1つは使っている木の種類にあります。
カリモク60はラバートリーというとても成長の早い木です。
樹液がゴムの主成分になるため、いわゆるゴムの木と言われます。
そしてマルニ60はオークです。そう、楢(ナラ)です。
木目が美しくとても硬くて丈夫な木です。人気もあるし、成長がそれほど早くはないため高価になります。
また、木目を活かした仕上げですので、黒い大きな節(フシ)があるところは使わないように選びます。
つまり、高い素材なのに使えずに捨てる部分も多いということです。
2つ目はクッションの中身。
マルニ60はクッションの中心部にフェザーが入っています。つまり天然素材です。カリモク60は鉄製のバネとウレタン。
フェザーは鳥の羽根なので、年々価格が上がっています。
大きく見るとことの二つですが、他にも価格なりの違いが出ています。
たとえば、どちらも組み立て式のソファですが、マルニ60の方はネジが見えないように作られています。
すごく小さいことですが、こんなことが完成度の違いを感じさせるんですよね。
ここまで読むとカリモク60がダメみたいに感じる方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
確かにマルニ60のソファは素材も上質ですし、繋げて3人掛けにしたりバラバラにして2人掛けと1人掛けにできるというメリットもありますが、価格もそれなりなので当然とも言えます。
今では中国で生産していますが、そうしないともっと高くなってしまうのが現状です。
それに比べ、カリモク60のソファは、Kチェアにしてもロビーチェアにしても国産なのにかなりコスパが高いと言えます。
はっきり言って、別のメーカーが同じ素材で全く同じものを国内で作ったら、倍くらいの価格になるでしょう。
デザイン面から見た二つのソファのインテリアテイストを区別するならば、、、
マルニ60は北欧よりで静かで上質なオトナのデザイン。
カリモク60はミッドセンチュリーよりでカフェを連想するこ洒落たデザイン。
といったところでしょう!
もちろん、どちらも選ぶシートの色次第でいろんな普遍性があると言えますが、それはちょっと曖昧なのでキッチリ分けるとするならば、という感じです。
ソファを選ぶ時、何を基準に選びますか?
部屋に対するサイズ感やお手入れのしやすさも大切ですね。
デザインは気にしない、とにかく座り心地だという方には断然マルニ60がおすすめです。または、さらなる高級なソファがいいと思います。
やっぱりデザイン性、オシャレなインテリアの雰囲気を重視したい、でも高級ブランドでイヤミな感じは出したくないということなら、カリモク60をオススメします。
「じゃあ、どっちが売れているの?(人気なの?)」ですよね?
答えはダントツでカリモク60のソファです。
Kチェア、ロビーチェア問わず、マルニ60よりはるかに多いご注文をいただいてます。価格の面がかなり大きいと思いますが、デザインでも男女共に好かれているように思います。
ちなみに僕個人の好みですが、、、
デザインの面から見ると、マルニ60は連結した時の脚の多さが好きではありません(汗)怒られそう。。。
また、座り心地の面では、Kチェアの背中に当たる木枠がちょっと気になるな。。。
でも、どっちを重視すると聞かれれば、即答でデザイン性です。
そもそも、Kチェアの座り心地は並のソファより遥かに上です。平均を大きく上回っていますから。
マルニ60が良すぎるんです。
じゃあ、どっちも重視したいという場合はどうするの?
と聞きたいですよね?
デザインのテイストがかなり変わりますが、カリモク60 フレームチェア 3シーターとか↓
北欧とかナチュラルに寄せるなら、カリモク KITONO/キトノ コノハソファ とか↓
これらのソファはかなりバランスが取れていると思います。
すわり心地はどちらもKチェアを超える素晴らしいものです。
あとはデザインが好きか嫌いかの問題です!