インテリアショップスタッフおすすめのデスクライト「ジェルデ」
調光もありません。自在アームでもありません。
しかしそれでもこの照明に惹かれるのは、なぜなんでしょう?
今回はフランスで生まれたミッドセンチュリーアイテム、ジェルデ デスクランプをご紹介したいと思います。
さて本題に入る前にちょっと質問を。
皆さんはデスクライトをご自宅でお使いでしょうか?
生活スタイル次第ではありますが、もしかすると今は使ってないという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
社会人になると勉強をする時間も減って自宅にデスク自体が必要なくなったり、近年は携帯電話もスマートフォンに変わり、ベッドサイドの小さな明かりもそこまで必要じゃなくなってきたりしています。
そうなると自然と出番の少なくなるデスクライトですが、今年に入ってからはテレワークと呼ばれる働き方が私たちの生活に組み込まれてきたことで、再び需要が高まってきているようにも思います。
実際、自分でもテレワークをしてみて、デスクライトはあったほうが断然良いと感じました。
自宅にはデスクがないのでダイニングで仕事をしていましたが、なんとも仕事場感が薄いんですよね(自宅なので仕方がないと言えばそれまでですが…)。
それに手元が明るいほうが集中力も上がると言いますし、たったひとつの照明ですが、あったほうが良いと身をもって体験しました。
そんな経験を経てインテリアショップのスタッフとしては、どんなデスクライトだったら人に勧められるだろうと考えた時、ジェルデのデスクライトに思い至った・という訳です。
ではここから改めてジェルデについてご説明を。
ジェルデは1954年創業のフランスの照明会社、そしてこの会社が作る照明のことを指します。
創業者のジャン・ルイ・ドメック氏がそれまで世の中に出回っていたランプが断線しやすかったことから配線のない特殊なジョイントを設計、アームを自由に動かしても断線の心配のない作業用ランプを1950年に開発したところから始まります。
現在では、世界中の工場やオフィスにおいて使用されて、作業用ランプのスタンダードとなっていて、日本では数年前にちょっとしたブームになったりもしました。
こういった歴史背景のあるジェルデのデスクランプですが、冒頭でも触れた通り調光式でもないし、自在アームでもありません。
半世紀以上も前に作られたものですから、最近のスマート家電に比べてしまうと機能性はどうしても劣ってしまいます。
しかし、ヴィンテージと呼ばれる個体も数多く存在し、さらに半世紀以上もこの形のまま新品が作り続けられているということは、それだけ多くの人に認められて、使い続けられているということでもあります。
こういった歴史、機能性からたどり着いた魅力的なビジュアルなどは、vanillaでも人気のカリモク60やハーマンミラーといったアイテムたちとリンク(これらのブランドも1950〜60年代に生まれてから、オールドカリモクやヴィンテージなど呼ばれる個体もありつつ、いまだに製造が続けられているという共通点があります)すると思ったのです。
カリモク60やイームズアイテムがお好きな方々はインテリアへの感度の高い方が多いですから、そういった方々にはうってつけの照明ではないかと思います。
もしこれからデスクライトを生活に取り入れたいと考えている方がいらっしゃったら、ジェルデのデスクランプも候補に加えられてはいかがでしょうか?
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