botto タペストリー
ムラカミ
ムラカミ

今年5月にここで触れた新しいvanillaオリジナル商品について。随分時間が経ってしまいましたが、ようやく進捗をお伝えできるようになりました。前回の記事の内容も踏まえてこのプロダクトについて復習したいと思います。

bottoについて前回の記事

bottoとは

bottoをハード的な面で簡単に説明すると、「布製のポスター」または「タペストリー」です。

ソフト面で説明すると、ぼーっとするためのアートとなります。
ぼーっとするためのアートってどういうこと?って感じですよね。

bottoはぼーっとするためにアート
bottoはぼーっとするためにアート

いつでもどこでもスマホで気軽に情報が手に入る現代。見方を変えるとは無意識に情報に囲まれ疲れ切っているようにも思えます。昔は睡眠以外にも休息があったはず。SNSをチェックしたり動画を見ることが休息と言えるのかどうか。

そんな現代人にはぼーっとする時間が大切だとも言われています。
そのキッカケを作るインテリアアイテムがbottoです。vanillaオリジナルのプロダクトとなります。


アートは小難しい。センスが要る?

一方で、アートは小難しいと思われがち。作者のメッセージを読み解こうとしたり、作品の説明を詳しく読んだり、あるいは知識やセンスがないと飾れないと思われることが多いですよね。それを飾るとどう思われるのだろうと悩んでしまったり。

bottoのファブリックはテクスチャが効いた味のある表情
bottoはフレームもオリジナル

bottoはそんな堅苦しさを一切取り除き、ただただぼーっと眺めるためのアートを目指しています。
ぼーっと眺める」というテーマをアーティストさんに伝え、創作されています。難しいことは抜きにして、肩の力を抜いて眺めるOFF ARTという新しい位置付けとなります。

ただし、もう一つテーマを掲げさせていただきました。それは「どこで眺めるか」です。
ソファから、ダイニングから、デスクから。はたまたトイレからなど。
これは家具を取り扱うvanillaならではの切り口と言えます。

つまり、今後も眺める場所を変えながら増えていくシリーズとなります。

bottoの初回作品の一部
bottoの初回作品はソファで眺める90cm幅のアート

そんな2つのテーマで創作に没頭していただいたアートを、僕たちはぼーっと眺める。ある意味とても贅沢なこと。

単に絵を好き嫌いで選ぶのではない新しい切り口。このコンセプトを考えたのはサンドイッチクッションでもコラボさせていただいたデザインの研究所の代表であり、コンセプターの和田健司さん。
アーティストさんたちにはこの難易度不明のテーマを楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。


ポスターじゃダメなの?

アルミのフレームとアクリル板に挟まれた紙のポスターはインテリアアイテムとして一般的。
でもbottoでは紙のポスターは考えませんでした。

なぜなら、正確すぎるからです。笑 プロダクトとしてはとても良いこと。
大量にプリントしても個体差のない正確な絵、寸分の狂いもない真っ直ぐでソリッドな紙とフレーム。そのストイックとも言える高精度は、「ぼーっとする」というコンセプトに違和感を感じさせます。

素材として選んだはファブリック。絵を描くのは日本の伝統工芸とも言える捺染(なっせん)。英語で言うならシルクスクリーン。昔から暖簾や法被を作る技法で、プリントとは呼ばず染めるとう仕事になります。

布に絵を染めることで、紙のポスターとは全く異なる柔らかい質感や個体差が生まれます。つまりクラフトです。このクラフトこそがbottoのコンセプトに最適と考えました。いわゆる、タペストリーです。

bottoは布に捺染で描かれたアート
bottoはファブリックに捺染で描かれたアート

しかし、製作は難航しました。(オリジナル商品あるあるで、いつものことですけどね)
精度にプライドを持つ職人さんに、個体差を良しとする仕事を依頼しているわけですから。
職人さんの気持ちを汲み取りつつ、アーティストさんが表現したいアートをいかに再現するか。何度も話し合い、テストを重ね、お互いの思いをどこに着地させるか。そして、その着地点は僕らvanillaにとっても最適なのかどうか。
三者の思いが交差する進行はとても神経を使います。


僕らのものづくり

出来上がった最終サンプルをオリジナルの木のフレームに取り付け、bottoという商品のコンセプトを改めて職人さん達に説明しました。ようやく「なんかいいね〜」と言ってくれました。泣

この時の職人さん達の笑顔、何かが1つになった!という思いが込み上げ、胸が熱くなりました。ビジネスとしてはまだまだスタートしていないのにこの満足感たるや。
それは、ゴブレットマグサンドイッチクッションが完成した時の感覚に似ています。

bottoは上下だけをオリジナルの桐のフレームでサンド
bottoは上下だけをオリジナルの桐のフレームでサンド

僕らのものづくりは、詳細な指示書を書いてその通りに量産してもらえばいいとは考えていません。関わる人全員でコンセプトを共有し、同じ思いを注入し、一緒に商品の良さを味わうというやり方をしています。
当たり前で簡単に聞こえるかもしれませんが、実はこの工程がめっちゃ難しく、でも核心だと思います。


bottoとは

あらためて、bottoについてまとめたいと思います。
bottoはアートのセンスや知識を必要とせず、ただぼーっと眺めるためのインテリアアイテムです。スマホや頭を使って解釈する必要はありません。

bottoはファブリックに染めています
bottoはファブリックに染めています

bottoはクラフト(手作り)アートです。
一枚一枚、一色一色丁寧に染め上げています。ファブリックだから多少のシワもあればエッジも真っ直ぐではなく柔らかいアウトラインもぼーっと眺めるための特徴の一つ。
飾る空間の湿度によって伸縮して陰影が現れる可能性もあります。毎日少しずつ違う表情を見せるかもしれません。
どうしても気になる場合はフレームからファブリックを外して丸洗いしましょう。アイロンだってかけることもできます。

今後もどこから眺めるかという視点で新たなシリーズが増えていく予定です。
この新しいウォールデコレーションはあたなのインテリアを一新し、思考をリフレッシュさせる機能も持っているだろうと思います。

みなさんのお家でどこに飾られ、空間をどう変えるのか。それを一番楽しみにしているのは実は僕たちかもしれません。

発売までもう少々お待ちください。

    メッセージを送る

    メッセージはこの記事のライターにメールで送られます。ページ内には表示されません。



    ページトップへもどる