vanillaのニイツマです。

先日販売をスタートしたvitra（ヴィトラ）のルーキー。商品ページを作るにあたり、もちろん実際に座って使っていたわけですが、座る人全員が使いやすい！と思える椅子は中々ありません。体格差はもちろんですが、その人の作業や仕事内容でも合う合わないが出てきますからね。

今回のブログでは実際に座って感じたことをメインに、使用例を交えながら更新したいと思いますので、検討中の方の参考になれば嬉しいです。前回のブログもあわせてご覧ください。

最初はちょっと不安だった

vitraのルーキーをある程度の期間座っていましたが、普段はハーマンミラーのアーロンチェアに座って仕事をしています。高機能なアーロンチェアに慣れていた分、最低限の機能しかないvitraのルーキーは大丈夫かな…？と少しの不安が正直ありました。

デザインに関しては本当にデザイナーズチェア？と思うくらい潔いシンプル。デザイナーはコンスタンチン・グルチッチで正真正銘のデザイナーズチェアです。デザインのコンセプトにある「従来のオフィスチェアの型にはまらないシンプルなデザイン」が綺麗に表現されているわけですが、あまりにもシンプル過ぎてそこが逆に気になったのを覚えています。

いざ座ってみて

いざ実際に座ってみると見た目のコンパクトさでは想像できなかった、しっかりとした座り心地と安定感が好印象。いい意味で予想を裏切られ、悪くないかもと感じました。後々よく見てみたところ思いのほか座面が肉厚で、フレームのデザインもありボテッとした印象がなく、見た目と座り心地にギャップがあります。

座面もアーロンチェアのようなペリクルでテンションの差があるわけではないので、どこに座ってもOKかなと思います。高機能チェアの場合は、ちゃんと座らないと椅子の恩恵を受けられない場合が多いですが、vitraのルーキーは自由に座れます。座面先端も特に肉厚なので、仮に脚が床に届かずに膝裏を圧迫してしまう場合でもそこまで嫌な感じはないのではないでしょうか。

アーロンチェアに座っていた時によく使っていたポスチャーフィットSLですが、vitraのルーキーの場合は背もたれの昇降機能が似た機能を発揮してくれました。5.5cmの範囲で調整ができますが、これがあるのとないのとでは快適さに差が出ます。そして、リクライニング。vitraのルーキーはリクライニング機能はありません。ポリプロピレンのフレームの程よいしなりがある程度ですが、これが姿勢を維持してくれる感覚です。体感はイームズのDSRより少しかたいというかしっかりと支えてくれる印象。

実際に座ってみて感じたことをまとめると、
・見た目の割にしっかりとした座り心地（安定感よし）
・調整が少ない分操作が楽
・程よいしなりでいい姿勢が保ちやすい
このような印象です。いい意味で、どこにでもありそうでない椅子だなと思いました。

また、vitraのルーキーは今回スタッフが一通り試座してみましたので、感想も箇条書きですがまとめてみましたのでご参考になれば。

・シンプルなデザインの中にも個性があるデザイン
・長時間よりは短時間での作業向け？
・キャスターの滑りが良い
・キャスター部分が大きいので、安定感がある
・アームが無い分、デスクに納まらないなどのプチストレスが無い
・フォルムが全体的に丸いので、なんだか可愛らしく感じました

ルーキーは万人受けではないけれど

一定の期間vitraのルーキーに座ってみて、なおかつ普段はアーロンチェアで仕事をしているニイツマ的な意見にはなりますが、こんな方にはおすすめはできません。
・毎日本当に座りっぱなし（立つのはトイレだけ）
・前傾姿勢で作業が多い
・やっぱりたくさんの機能が欲しい

一日の時間の中で座っている時間が一番長い！という方は椅子に投資をした方がいいです。これは間違いありません。それこそアーロンチェアのような高機能チェアを検討してみてください。また、vitraのルーキーは前傾サポートの機能はなく、どちらかといえば後傾姿勢向きです。アームもないので、そう言ったものが欲しい方には不向きと言えます。

じゃあどんな人におすすめか、というと上の項目に当てはまらない人にはほとんどおすすめできるのではないかと思います。作業と言っても、立ち座りが多い方。ニイツマも撮影がある日は座ったり立ったり繰り返しです。そんな時は、わざわざ高機能が備わっていなくても、最低限の機能があればいいんですよね。

また、大人だけでなくお子様用のキャスターチェアとしてもおすすめできるのがvitraルーキーの推しポイントです。木製の家具などともバランスが取れやすい、かたさのないデザインも魅力的だなと思います。