カーサブルータス、LCW特集
タナカ
タナカ

2018年8月号カーサブルータスの別冊ムック版、「名作椅子と暮らす」で当社が2013年に立ち上げたハーマンミラーのクラシックデザインに特化したギャラリーsoso-styleが掲載された。田舎にいるとこんなチャンスは滅多にない!カーサブルータスでも大活躍のインテリアコーディネーター川合将人さんからの突然のオファーだった。当ショップが所有するチャールズ&レイ・イームズのLCW(ラウンジ・チェア・ウッドレッグ)が今回の目的。やっとの思いでコツコツ集めたヴィンテージチェア。新旧の比較など今回はスタッフ所有品も搔き集め取材当日に挑んだ。

イームズLCW

イームズLCW:左からvitraカウハイド、HM現行品、エバンスヴィンテージ、ハーマンミラー社製ヴィンテージ

取材から約1ヶ月後、カーダブルタースの西川さんから校正が届き、今回の出版に至った。家具を販売して20年、当社にとって今回の企画はいい節目となった。1998年にvanillaは産声をあげ、この数年後に空前のイームズブームが日本に到来、モダニカ、マイスター、ギャラリー1950等、ミッドセンチュリーデザインを牽引する立役者達。僕も魅了された一人。振り返るとこの椅子ブームは時代と共に変化しながらも幾度となくピックアップされ、20年経った今もこうして椅子の物語が主役となる。今回のカーサブルータスは日本に根付いた椅子文化の過去と現在を垣間見ることができる保存版。現代のインテリアシーンにおいては新旧をうまく取り入れた空間づくりが主流になっているが、ヴィンテージにはそのルーツを知るカギがある。

casabrutus 名作椅子と暮らす

casabrutus 名作椅子と暮らす

もうすぐ50歳代半ばを迎え環境の変化と共に好きな椅子はどんどん変化していく、僕がおすすめしたい条件はデザインと機能性、物語、安全と安心を兼ね揃えた椅子。究極の椅子にたどり着くにはもう少し時間がかかりそうだ。

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