カリモク60 Kチェアのアーム
スタッフ
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インテリアの業界では組立式の商品を「ノックダウン式」と呼んだりします。他の業界にもあるかもしれませんが。

カリモク60Kチェアもノックダウン式です!
通常、完成品の方が買ってすぐに使えるのですが、実はノックダウンには大きなメリットがあります。

完成品はどうしてもかさばります。
かさばると、メーカーから各ショップに輸送する際、トラックの荷台に入る数が激減し、ショップ側でも置ける数が限られてきます。梱包資材も多く使うことに。
また、同じ床面積に何個置けるかで保管のコストも大きく変ってきます。

さらに、工場で職人が組立てるという作業に対しても大きなコストがかかり、結果、今よりかなり高額になることでしょう。

もう1つの大きなメリットは、パーツだけ交換できること!
これはロングライフデザインに欠かせない大切な要素ですね!

本題です。

Kチェアの組立は難しいですか?

と、よくお問合せをいただきます。
僕らは何脚も組立てているので簡単という感覚が染み付いていますが、それでも一般的に考えて簡単と言えるでしょう!

というのも、パーツで言うと5つしかないんです!
もちろん、ネジとかボルトとかは含んでいませんが、大きく分けてたった5つです。

カリモク60Kチェア2シーターの解体図

カリモク60Kチェア2シーターの全パーツ

上の写真のように、木部のアームは神社の鳥居の形で完成した状態です。意外にここの組立が難しそうと思われている方も多いようですが、安心してください。木部は完成品です!
ここも組立だったら僕もちょっとイヤですね(汗)

組立の順番ですが、まず、背もたれと座面を連結することから始まります。
実はこの最初の段階でKチェアの組立の肝となる最大のポイントがあります。

仮止め(かりどめ)」です。

背もたれから出ているボルトをシートの穴に差し、六角形のナットで固定するんですが、これを最初の段階で本気で締めてしまうと、次のアームの取付ができなくなる場合があります。

仮止め、つまり、「本気で締めないでゆる〜く締めましょう」
という意味です。

仮止めが必要なKチェア裏側の六角ナット

仮止めが必要なKチェア裏側の六角ナット

極端な話、手で回らなくなる程度でOKです。

こうしておくと、アームを取付ける時に穴の位置を合わせやすくなります。
そう、アームは完成品なので、穴の位置が完全に固定されています。
背もたれとシートの角度をグニグニと動かしながら、穴の位置を合わせやすくするために仮止めが必要になります。

もちろん、全部組み終わったら付属の工具でちゃんと締めます。
これを「本締め(ほんじめ)」と言います。

ただ、背もたれ側はウレタン部を挟み込んでボルトで固定するため、工具で締めるとどこまでも回ってしまう感覚があります。

どこまで締めればいいのか。
回らなくなるまで全力で締めるか…

そんなにキツく締める必要はありません!

Kチェアはアームによる固定が非常に強いので、背もたれとシートはそれほどキツく締める必要はないのです。

目安として、手では絶対に外せない程度に締まればほとんど問題ありません。ただ、2シーターの場合3カ所あるので、ある程度バランス良く締めればOKです。

カリモク60Kチェアのあるインテリア

カリモク60Kチェアのあるインテリア

僕たちは組立説明書を見なくても20分もあれば組立できるくらい何度も体験していますが、初めての方でも30〜40分ほどで完成すると思います。

いきなり始める前に、まず、組立て説明書を全部読み、全体の流れを感じ取ってください。その方がきっとスムーズに進むと思います。
早く座りたい!という興奮を抑え、全体を把握してから始めた方が、結果早く終わるはずです!

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