vanillaは現在、20年目。
ちょうど良いタイミングで飛び込んできたカリモク60のエリアリミテッド企画に参加し、vanillaらしいオレンジ色のKチェアを作りました。パキっとしたオレンジではなく、昼と夜で印象が変わるシックなオレンジ。
ブラックやグレーのようなベーシックカラーじゃちょっと物足りないという方へおすすめしたい限定カラーです。
昼間はオレンジ色の花のような存在
名前はサンセット。
その名の通り、夕焼けに染まった空のような、ちょっとくすんだオレンジ色。
ラムースと呼ばれるスエード調のファブリックで、モケットに次いで高級素材。とても大人っぽいソファに仕上がっています。
明るい昼間、直射日光が当たればガーベラのような元気が出る色。
花びらはツヤがないものが多いですよね。水を弾き、光が当たっても白飛びせず、ちゃんと色がわかります。非常に細かい起毛のような状態で表面がマットだから。Kチェアサンセットも同じような状態です。
夜は電球色のインテリアにオススメしたい
突然、花に例えて女性ぽいイメージで紹介しましたが、決してガーリーではありません。ウォールナット色のアームでビシッと締まりがあります。
このコンビネーションはむしろカッコいい。
実物が届く前、写真で見た時はバリバリのミッドセンチュリーな印象を受けましたが、実際はおとなしめ。ラムースのマットな感じは上品な印象があり、大人を惹きつけますね。選んで良かったなと思います。
もともと家の中は、特にフローリングは茶系がほとんど。そのため、サンセットの落ち着いたオレンジはとても合わせやすいカラーになります。自然にある色に近いものは結構合わせやすいです。
逆に、青系などの寒色が多い空間ではかなり浮いてしまうのでオススメできません。
夜は電球色の照明の中で部屋に馴染む癒しの色。
空間自体が赤みを帯びる電球色の中では、同系色の一部になります。極端に言えば昼間よりも控えめな存在感かも。
逆に、白い蛍光灯の中ではちょっと眩しい存在に。
一般的に夜は睡眠に向けて思考もフェードアウトする時間帯。目から得る情報は想像以上に膨大なため、昼間に酷使された目を休める必要があります。
そのため、インテリアはちょっと暗い方がリラックスでき、上質に感じられるもの。隠れ家的な居酒屋のように。
昼間の光に比べ、夜の照明は指向(光源の向き)がハッキリします。
そのため、Kチェアのボタン周りに現れる影のラインが、より一層オレンジとのメリハリを強調してくれます。これがあるとないとでは大きな差を感じるでしょう。
もし、同じラムース生地のブラックだった場合、影も黒なので陰影を感じにくくノッペリした見た目になります。暗く単調で大きな面は存在感を主張してくるものです。
ただ、定番のブラックは表面に艶があるため、面のハイライトが違う陰影を見せてくれますよ。
そんなKチェアサンセットですが、もう追加生産はされないため在庫限りとなります。とても耐久性の高い生地ですが、