イームズチェアの今
vanillaの村上です。
イームズハウスの庭にあるユーカリを切ったそうです。建物にもたれかかりそうだから保全のために。そして、そのユーカリの木を天板に使ったイームズLTRを作っちゃったみたい。ニューヨークと東京のオフィシャルショップだけで数量限定で販売しています。なんというプレミア感。ユーカリプタスLTRの購入はHermanMillerのオンラインショップからどうぞ。ちなみにvanillaのスタッフは3人が購入しました。笑
というわけで、今日はイームズチェアを話題にしようと思います。
10年前は主役のイームズチェア
もう十数年イームズチェアを販売していますが、最近は人気カラーに変化が出てきました。これは必然かもしれません。
ミッドセンチュリー(略してミッセン)をキーワードに販売していた十数年前はハッキリとした色合いが人気でした。ホワイトとかブラックとかレッド、イエローなんかも。ホワイトは今でも人気があります。
でも、長く支持されているナチュラルテイスト(北欧ブーム?)の影響もあってか、主張の強いカラーは次第に選ばれなくなり、vanillaの在庫も当時の半分以下に。
当時、僕も含めコテコテのミッセン好きだった方々が、アラサーやアラフォーというお年頃になり、マイホームを所有する人が増えました。引越しを機にミッセンの再燃かと思いきや、当時とは一味違う感じ。
主張ではなく調和。主役を引き立てる脇役のような色が好まれていると感じます。
きっと、自身も環境も変わったことで、選ぶカラーも変わったのでしょう。
すごく共感できます。
今、真っ赤なイームズチェアが欲しいかと言われると…。そりゃセントジェームスもシックなカラーを選びますよ。
でも、イームズは好き。
となると、選ぶ色は調和するシックならカラー。一人暮らしのアパートには元気な色でメリハリを望んだけど、マイホームは家族でずっと暮らす空間だから。
ブラッド・ピットを友人Aに
そんな方にオススメしたいのは、イームズフェイバーシェルのエレファントハイドグレー(Elephant hide grey)。象の皮膚のようなグレーです。
定番のポリプロピレン製にもグレーはありますが、ここはFRP製のグレーがオススメ。
ペンキで均一に塗られたようにベタッとしたポリプロピレンより、和紙のように表情があるファイバーシェル。
若い時はイームズを主役と考えていたと思いますが、あえて脇役のようにチョイスするのがいい感じ。しかもただの脇役じゃなく、大御所俳優の脇役ですよ。ブラッド・ピットを友人Aとしてキャスティングするようなもの。笑 それだけで話題になる気がしますね。
脱力感さえ感じさせながらも、しっかり人の目を引く圧倒的な経験値のようなものを持っているのが、イームズのファイバーシェルチェア。とくにエレファントハイドグレー。ラギッドな雰囲気を感じます。
ポリプロピレン製のグレーを1脚だけ選ぶと、単に存在感のない椅子になってしまうかも。
逆に、カフェやカーディーラーなどの業務用にたくさん揃えるとなると、見た目がビシッと統一されたポリプロピレンの方がカッコいいと思います。
それはぜひ見てみたい! そしてぜひvanillaでご紹介させていただければと。
vanillaなら在庫あり
時々ご注文もいただいており、vanillaでもおすすめしたい。
そう思ってvanillaでは、エレファントハイドグレーのクロームベースを10脚仕入れました。なんせ入荷するまで3ヶ月もかかる椅子なので…。
今ならすぐにお届け可能です。もちろん検品済みです。