ぼーっとするためのアート botto
ムラカミ
ムラカミ

インテリアショップとして壁を飾るアイテムがほしい。

床の上には好きな家具が揃い、天井には理想の照明が吊り下がっているけど、壁だけは余白だらけ。
実は部屋の中で最も面積の広いのは壁。
あるのはエアコンと時計とカレンダー、なんて方が実は多かったり。まさに僕の家もその状態。

賃貸の方は壁にネジを打つこと自体避けたいところ。
それでもショップにはポスター的なアイテムを探しているお客様が多いのが事実。

以前行ったアンケートで、vanillaに取り扱ってほしい商品に対する回答の第1位は「雑貨」。
少し広義ですが、きっと家具のように大きくて高額な物以外という意味なんだろうと捉えました。

そして第2位がポスター
みんな壁をに寂しさを感じているんだろうとその時に感じました。

botto unforcus cat
botto unforcus cat

でも、好きなアートは人それぞれ。
メッセージ性の強いデザインやとにかく元気が出そうなデザイン。タイポグラフィーや写真など好みは実に様々。
vanillaとして何を選ぶべきか焦点が定まらない日が続きました。

botto botto unforcus vanilla soft
botto botto unforcus vanilla soft

作りたいのは長く愛されるもの。
そして、家具店として作る意味や機能を持たせ、時間が経っても価値があること。

頭を使わずリラックスして眺められるアート。そして絶対必要なのはオシャレであること。

そんな少し矛盾したような条件のもと、ついに完成しました。
しっかりしたコンセプトを持った新しいウォールデコレーション。
コンセプトなどについては過去の記事にて。


botto botto unforcus flower
botto botto unforcus flower

bottoは失ってしまったぼーっとする時間を取り戻すためのアート。
そんなコンセプトで描かれたアートは見ていてとても心地良い。捺染という伝統技法を使った唯一無二のアートです。同じ版を使っていても微妙に異なる仕上がり。職人はこれらを染めものと呼んでいます。

それゆえに、最初に販売するのは当然ですが初版と呼ばれるロットになります。
今後ロット数をカウントするかどうかわかりませんが、初版は紛れもなく一番最初の染めものです。

その初版は展示品も含めて各30枚限定。(今後も継続します)
2021年12月12日の21時より発売開始!

bottoのブランドページはこちら


僕はこれまでもいくつかの商品開発を経験させていただきました。

・ボビーワゴンのオプションアイテム SHIBAFUBUTAI
・イームズチェア用のグライズキャップ
・カリモク60のチェアブーツ
826STANDARD UNIT
ゴブレットマグバニべこ
サンドイッチクッション

どれも簡単に実現したものはなく、一つ一つにいろんな思い出が詰まっています。
起きた問題は手探りで解決方法を模索し、職人さんと話し合ってお互いの利益に繋がる解決方法を探します。もちろん、今でも苦労しているものもあります。

その分、愛着も一入(「ひとしお」ってこう書くんですね笑)。
幸いにも人に恵まれ、たくさんのお客様にご愛用いただき、ロングセラーと言えるアイテムに育ちました。嬉しい限りです。めちゃくちゃやりがいを感じます。本当にありがとうございます。

bottoのパッケージ
bottoのパッケージ

そして、過去最高に苦労したのが今回のbotto(ボットー)かもしれません。
理想のディテールを追い求め、ようやくようやく完成。途中妥協しかけたこともありましたが、しっかりしたコンセプトがあったおかげで、折れずに進められたと思います。コンセプター和田健司さんのおかげです。
そして、難題に応えてくれた今回のアーティスト、瀬戸山雅彦さんと小澤真弓さんにも心から感謝です。

今回も肝入りのプロダクトとなりました。


1つだけ残念なことがあります。
bottoのフレームの開発に尽力いただいた木工所の社長との別れ。

とても信じ難い訃報でした。 少し前にbottoのフレームの件で電話で話したばかりなのに。
脱線してくだらない話題で盛り上がりゲラゲラ笑ったり、美味しい蕎麦屋があるから今度来た時にご馳走しますよ、なんて。
彼は僕と同年代。怒ると怖いけど、相談しやすくて頼りになる人でした。物作り大好きオーラが常に溢れ出ている。だからこそ僕らは出会うことができたのかもしれません。
そんな方が急にいなくなるなんて…。

bottoを見てほしかった。
彼の部屋にもぜひ飾ってほしいと思っていました。一緒にぼーっとしてみたら、また新しいアイデア生まれてものすごいスピードで進んだかもしれない。

本当にこのことばかりが残念でなりません。

時間がかかってしまいましたが、とても良いアイテムができました。
bottoのアートを引き立てる、ネジなどを使わない理想的な軽さのフレームは、アートの一部とも言えます。

見てますか? もうすぐ発売しますよ! ありがとうございます。


話が逸れてしまいましたが、bottoは僕にとって完成までにいろんな思いが詰まったアイテムとなりました。
繊維の奥の奥に入り込んだ染料のように、インテリア好きの方に伝えたい思いがしっかり染み込んでいます。

みなさんがvanillaに扱ってほしいと思っていた第2位のアイテムは超自信作となりました。

忘れかけた感情を呼び覚ましてくれるコンセプチュアルなアートをお楽しみください。

    メッセージを送る

    メッセージはこの記事のライターにメールで送られます。ページ内には表示されません。



    ページトップへもどる