こんにちは、vanillaのサガワです。
普段からダイニングテーブルをお使いの皆さんに質問ですが、テーブルの上には何か敷いていますか?ランチョンマット、テーブルクロス、テーブルマットと、天板を守るために敷く物はたくさんありますが、今回はそんなダイニングテーブルの使い方についてのお話です。
そもそもダイニングテーブルの天板というのはそんな簡単に傷がつくの?という話ですが、正直なところYESです。
ダイニングテーブルの天板には突板や無垢材といった木材や、メラミン、プリント化粧板、金属などの素材が使われることが多いのですが、大抵は食器やカトラリーの素材の方が強度、硬度が高いものです。
陶器や磁器などの硬い素材で作られた器を強い力で置いてしまったり、引きずったりした時には、打痕や線傷がついてしまうのはどうしても避けられないことであります。
さらに天板に迫る危機の原因は食器だけではありません。
下敷きをしないで書きものをする・スマホを落とす・テーブルの上でキャンドル等の火を使った時の熱・水のついたコップを放置してついた輪染み….などなど、パッと思いつくだけでもこれだけ挙がってきます。
もちろん各メーカーも対策はされています。例えばカリモク60ではほとんどの家具に木地に馴染むポリウレタン塗装が施されていますが、ダイニングテーブルの天板のみ、より耐久性、耐熱性のあるシリコンアクリル塗装が施されています。
ただし、これはあくまでも塗膜表面の話。
ウレタン塗装と比較して焦げにくい、擦り傷がつきにくいというもので、先にも触れましたが下敷きなどがない状態でボールペンなどを使うと筆跡が残ることがあることには変わりません。塗装技術、塗料が変わったとしても、一定の強さを超えた力には負けてしまうというのが実際のところです。
ここで少し私自身の話を挟みますが、自宅のダイニングテーブルには何も敷かずそのまま使っています。
買って最初2ヶ月くらいはランチョンマットを敷いていたのですが、最初人を招いた後についた傷を見つけた時ショックは受けましたが、「使っていれば何かしら傷はつくもの。むしろ使い込んだ感が出てくるだろう。」と少し吹っ切れて、以来天板には何も敷かずに使っています。
強く物を置かない・熱い鍋を置く時は必ず鍋敷きを使う・硬い物を天板の上で引きずらない・書き物をする時は下に何か敷く・テーブルが濡れたら早めに拭くこと。
意識しているのはこれぐらいですが、これまでに致命的な傷がつくのは避けられています。
吹っ切れた=大事にしない・ではないので、最低限の自分ルールを守っているというところです。
しかしこれは私が自分ひとりだからできていることでもあります。
これが例えば家族がいたり来客が多いなど、複数人でテーブルを使う場面が多いほど、自分だけ気をつけていてもどうしようもないこともあります。
なので先ほどの私のように小傷がつくことも味と捉えるか、もしくはどうしても傷がつくことを避けたい場合にはテーブルを守るランチョンマット、テーブルクロス、ビニール製のテーブルマットをお使いいただくことをおすすめします。
ランチョンマットやテーブルクロスはテーブルを守れるだけでなく、布の色や柄でテーブルの雰囲気を変えて遊ぶことができるので、日頃の洗濯が苦にならない方やお気に入りの布地がある方にはこちらが良いでしょう。
テーブルマットは完全に透明というわけにはいきませんがテーブルの木目が見えるので、極力テーブルそのままのフォルム、雰囲気を崩さないという利点があります。
さらにビニールの厚みで衝撃や擦り傷にも強くなりますし、さらにテーブルの上を拭く時にも気にせず水を使って台拭きやクリーナー、クロスで掃除することができるようになります。
例えば小さなお子様がいるご家庭では年少期にはマットを敷いておいて、傷つけないためのルールを守れるくらいに成長された時にマットを外す使い方が良いかもしれません。
なおそんなテーブルマットにも注意点はあります。
市販のビニールマットで柔らかいものは天板との間に気泡が入って見た目を損ねてしまったり、テーブルとの設置面に粘着性のあるものは天板の塗装を痛めてしまう可能性があります。
こういった性質の合わないテーブルマットを使用しての損傷に対しては「通常使用の範囲外」としてメーカー保証対象外となるケースが多く見受けられます。
テーブルを守ろうとした結果、逆に傷つけてしまっては元も子もないですので、この点はご注意ください。
そのためカリモク60はブランド公式でテーブルマットを販売していますし、当店でオリジナル販売しているマルニ60のオークフレームテーブル用のテーブルマットも有名ブランドのマットを製造するメーカーに製造を依頼しています。
ダイニングテーブルは一度購入したら買い替えることが少ない家具のひとつです。
長く上手に使うために、自分だけでなくテーブルを使う人全員の好みや生活スタイルを加味した上で、最良の方法を選んでただけたら良いと思います。