マハラムラグのある風景
ニイツマ
ニイツマ

vanilla郡山店のニイツマです。

vanilla郡山がある福島は県内冠雪があったようで、日によっては早くも冬を感じています。秋本番というか秋と冬の境目は服装も迷ったり大変です。

迷うのはインテリアも同じで、今は模様替えシーズン。
ソファを買い替えることは少なくても季節感が出る雑貨小物などは手が出しやすいです。

そんな中特に模様替えでオススメしたいのがラグの模様替えです。

「ラグ」、「絨毯」、「カーペット」など。人によって言い方があるかもしれませんが今回は「ラグ」で統一しますね。やっぱり足で踏むものですし、これからの季節は特にお部屋の足元があたたかければ嬉しいですよね!

本日はそんな足元のインテリア、「ラグ」でオススメしたい商品をご紹介します。

オススメしたいラグとは、『maharam(マハラム)社』のウールラグです。

今年の春頃には丸の内のハーマンミラーストアで特別展示が開催されました。その時は「マハラム社」から『danskina(ダンスキナ)社』のラグが発売されますと言われていましたが、今はダンスキナの名前は使わずに「マハラムラグ」となりました。

少し簡単にご説明しますが、

Maharam(マハラム社)

Mahramは1902年ニューヨークで創業の老舗テキスタイルブランド。商業施設や住宅向けはもちろん、そのテキスタイルはシカゴ美術館やニューヨーク近代美術館などのパーマネントコレクションに選ばれています。

100年以上のデザインヘリテージを持ち、現在はHerman Miller(ハーマンミラー社)とパートナーシップを確立しています。

また、聞きなれたデザイナーだと、チャールズ&レイ・イームズやアレキサンダー・ジラード、ジョージ・ネルソンなどのデザインを正規復刻、それらの販売などもしています。

また、カリモク60でお馴染みのカリモク家具でも本家のラインナップではマハラムとコラボしたアイテムを発表しています。

カリモク宇都宮ショールーム
カリモク宇都宮ショールーム
Danskina(ダンスキナ社)

Danskinaは1973年、オランダで設立。現在は先ほどご紹介したマハラム社とダンスキナ社のパートナーでもあるKvadrat(クヴァドラ社)が共同で指揮をとっています。2013年からはヘラ・ヨンゲリウスをデザインディレクターに迎えます。伝統的な技術・手法を大切にしながら最先端の技術を駆使し、永く使える上質なラグを作り続けています。

ここで名前が出たヘラ・ヨンゲリウスって何者?と思う方も多いと思いますので、少しご紹介します。

Hella Jongerius(ヘラ・ヨンゲリウス)

「産業と工芸」、「現代と伝統」、「ハイテクとローテク」。
ぱっと見相反する言葉ですが、それぞれに良い点はあります。その良い点を上手く掛合わせることで、新たな価値を生み出しているのが、近年注目されているデザイナーの1人、ヘラ・ヨンゲリウスです。

ヘラ・ヨンゲリウスはオランダ生まれのデザイナーで、1993年にはデザインアカデミーを卒業後に「Jongeriuslab」を設立。1990年代はオランダのドローグデザインが世界的に影響力を持ち始め、それをリードしていたのがヘラ・ヨンゲリウスと言えます。

そんなヘラ・ヨンゲリウスがデザインを構築していく上で重要視したのが、「色」と「素材」です。似たようなものに思いがちですが、同じデザインでもそれらが変わればその印象は大きく変わります。

あの名作スツール、Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)の「スツール60」のヘラ・ヨンゲリウスコレクションなどはとてもわかりやすいですよね。vitra(ヴィトラ)のアートディレクターを務めていることもあり、vitraの家具の色使い、バリエーションなどにも携わっています。2013年にミラノサローネでお披露目した、vitra製のハングイットオールのグリーンのグラデーションカラーなども話題となりました。

artek スツール60 ヘラ・ヨンゲリウスコレクション
artek スツール60 ヘラ・ヨンゲリウスコレクション

家具だけでなく、その感性はテキスタイルデザインにも発揮されています。それを体感できるモノの1つが「マハラムラグ」と言えます。ヘラ・ヨンゲリウスが長年提示してきた、クラフト感・多彩な色使いがマハラムラグには詰め込まれています。

マハラムラグは全てスコットランド、オランダ、ドイツ、インド、ネパールの熟練した職人によって伝統的な技法で作られています。1つ1つゆっくりと時間をかけて、仕上がりの質感・天然繊維にこだわり、その「糸」から創り上げているのが特徴です。

天然繊維の中でもウールは最上級と言える素材。同じ天然繊維の綿や麻、絹と比較してもその触り心地は群を抜いています。

ただ、一概に素材で良し悪しを決めるのではなく、使うシーンでも大きく選択は変わってきます。マハラムラグでもすべてがウールというわけでは無く、一部の種類はポリエステルとウールの混紡だったりします。

話は戻ってウール(羊毛)ですが、天然素材というだけあって柔らかい触り心地ながらもどこか高級感があります。天然の撥水効果もあり汚れが付きにくいのも特徴です。

またウールと聞くと、冬のイメージが強いですよね。

ですが、ウールは「天然のエアコン」と表現されるだけあって、夏場の暑さでも快適さがあります。その秘密ですが、ウールの元である羊毛は1本ずつが縮れています。これを「クリンプ」などと呼んだりしますが、このクリンプが空気を含むことで断熱性を持ちます。これが夏場でも涼しく、冬場は暖かいという点に繋がってくるわけですね。

夏涼しく冬暖かくと、一見すると反する意味合いの機能性ですが、これがウールという素材の価値を高める1つのポイントと言えます。

他にもへたり難かったり燃えにくい(意外かも?)など、聞けばウールの魅力に引き込まれてしまうポイントがたくさんあるんですが、続きはお店でお話させて頂きます。笑

さて、ようやくメインのお話で、入荷してきたラグをご紹介します。

マハラムラグは種類がいくつかあります。

デザインはもちろんその織り方などの製法、色合いで幅広いシーンに対応が可能です。

全部をご紹介したいのは山々なんですが、今回は展示をしている2種類をご紹介させてください。メーカーよりいただきました、わかりやすいコーディネート写真を交えてご紹介します!

まずはDuotone。

Duotone by Danskina(361)170×240cm:207,360円(税込)
Duotone by Danskina(361)170×240cm:207,360円(税込)

さっそくウール100%のラグです。メインは2色で織りこまれていて、近くて見た時と遠目で見た時の表情の見え方の違いが面白いです。奇抜さはなく、ベーシックで合わせやすいデザイン。価格的にもマハラムラグの中ではお手頃で、これはまず手に取っていただきたいラグですね。さらにこのDuotoneはアレキサンダー・ジラードからインスピレーションを受けたという話もあります。

お店では写真のイームズソファコンパクトと合わせています。サイズは170×240cmと大きめのサイズです。普段140×200cmのラグに見慣れていたせいか、とても大きく感じますね。ソファコンと合わせて上品な空間に仕上がっています。

比較的薄手なので、様々なコーディネートで活躍します。

デスク下に合わせたコーディネート
デスク下に合わせたコーディネート
オフィス空間でのコーディネート
オフィス空間でのコーディネート

カラーも豊富で、お店では小さいサンプルもご用意しています。販売はしていないのですが、スタッフ間では鍋敷きで欲しい…(なんとも贅沢な笑)と盛り上がるくらいです。

豊富なカラーバリエーション
豊富なカラーバリエーション

続いてBold。

Bold by Danskina(482)140×200cm:257,040円(税込)
Bold by Danskina(482)140×200cm:257,040円(税込)

こちらも先ほどのDuotoneと同じくウール100%。ですが、糸の太さがまったく違います。その時点でしっかりとして高級感を感じますね。面白いのは太い糸と細い糸を混ぜて織っているので、見た目はもちろんその触り心地・踏み心地が楽しめますね。

陰影のある表情
陰影のある表情

素材感に加えて、カラーが2トーンも面白いです。中には単色もあるのですが、オススメはやっぱり2トーンです。イチオシです。

アクセントになる2トーンの配色
アクセントになる2トーンの配色

こちらも小さめのサンプルをご用意しています。これも鍋し…と盛り上がっています。笑

豊富なカラーバリエーション
豊富なカラーバリエーション

サンプルもオリジナルサイズと同じくらいの比率で2トーンになっています。それがまた可愛らしく、大きいサイズのイメージもわかりやすいですね。

こちらはお店では敷いていません。壁掛で展示中です。

正直なところ、Duotoneも下には敷きたくなかったんですが・・・、それではラグとしての良さが伝わりません。土足厳禁も考えましたが、面倒ですし気兼ねなく土足のままで踏んでいただいて大丈夫です。それだけ踏みたくないラグなんだと思って下さい。

最初の一歩を踏むときは人類の月面への最初の一歩くらい緊張しました。笑

ただ、もしかすると今後靴を脱いであがって頂くことになるかもしれません。その時はしっかりとクリーニングして、自宅のようにくつろげるように準備しますのでお楽しみに!

また、お店ではこのマハラムラグの製造風景を動画にてご紹介しています。こちらでも少しご紹介します。

機械での工程もありますが、最新の機械というよりは昔から使われている伝統的な「道具」が使われている印象です。工程の大半は手作業。その作り手の顔や手が見える貴重な動画です。

マハラムラグの上に座りながら、そのラグが「糸」から作られる風景を見る。

購入を検討される方はもちろんですが、そうじゃない方にも見ていただきたい動画です。同じ商品でも、その商品ができるまでのプロセス・バックヤードを知ることでその価値があがります。

動画を見ればわかりますが、たくさんの手間・労力が注ぎこまれています。その為完成までもお時間を頂きます。基本的には受注生産で、納期は約8~10週間。その都度ご注文が入ってから丁寧に作ります。

また、ラグという敷物ですが保証が2年つき。ウール自体が元々難燃性に優れていますが、マハラムラグは消防法で定められた試験をクリアしているのでさらに安心できます。

日ごろのお手入れは優しく掃除機掛けやブラッシングがオススメ。掃除機は出来れば回転ブラシなどは使わずに細口のノズルなどで優しくかけてあげるのがポイントです。

海外では靴のまま家の中で過ごすことが一般的です。もちろんラグなどの上も土足のまま上がったりするわけです。そんなライフスタイルでも取り入れられているマハラムラグですから、日本のライフスタイルではそれは永く使えるモノと言えるでしょう。

マハラムラグはvanilla郡山店で展示販売中です。
お持ち帰り可能な商品もご用意がありますので、お気軽にお問合せください!

2017年12月末日まで、maharamラグを対象としたキャンペーンを開催中です!詳しくは下記ブログをご覧ください。

参考記事:■テキスタイルキャンペーンやります!

※本文中の価格は2017年11月2日現在の価格となります。

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