真鍮の魅力とインテリアへの取り入れかた
真鍮の性質や種類
真鍮、ブラス。良い響きですね。
なぜこんなに気になるのでしょう。他にも金属はたくさんあるのに。金色って人を虜にする色なのでしょうか?
真鍮とは、銅と亜鉛の合金のことで、単体で自然界に存在している金属ではありません。
銅と亜鉛の割合が65:35という割合が一般的らしいです。なんか、シエラデザインズのマンパーの65/35クロスみたいですね。
70:30なら七三黄銅(イエローブラス)、60:40なら六四黄銅という呼び名になるそうです。亜鉛が多いほど金色に近くようです。
真鍮は錆びにくいことと、加工しやすい柔らかさが特徴となります。
とは言っても、時間と共に黒っぽくくすんできます。金属なのに変色するって、まるでヌメ革のエイジングのようですね。
単体よりもバランスよくミックスすることで思わぬ結果が生まれるようです。
厳密には、錆びることもあります。
緑青(ろくしょう)といって、銅に出る緑色の錆。銅像なんかは緑青だらけですよね。一応人体には無害の錆のようで、緑青にも魅力に感じる人もいるようです。
TURNのブラス
当店には真鍮無垢の商品があります。
まずは、ambienTec(アンビエンテック)のTURN(ターン)。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、LEDのコードレステーブルライトです。
TURNのブラスはズッシリとした重量感があります。真鍮無垢のパーツだけでできているからです。
また、TURNは表面をクリアコートしているため、真鍮独特のくすみは基本的に発生しないアイテムとなります。
ただし、堅い物が当たって傷が付いたりすれば、クリアコートは剥がれてしまうので、真鍮が剥き出しの状態になってしまいます。
僕はいっそのこと、クリアコートを全部取ってしまいたいくらいです。経年変化してくすんだTURNを想像するとドキドキしちゃいます。笑
STOFF Nagelのブラス
もう一つの真鍮無垢アイテムは、STOFF Nagel(ストッフナゲル)
キャンドルホルダーとして作られたアイテムですが、いくつも連結することでできるユニークな造形美に惹かれ、オブジェとして復刻されたアイテムです。
これも素材と仕上げ違いで、クロームとブラックがありますが、ブラスは真鍮無垢。しかも、クリアコートをしていないので、どんどんくすみが出てきます。
写真はショップで展示されているもので、左が3ヶ月前後、右が2年もの。
こんなに変わってきます!シブい!
もちろん、専用の磨きクリームで磨けば新品同様にピカピカになりますが、このアンティークな見た目はインテリアの良いアクセントになりますよ!
真鍮の魅力とは
なぜ真鍮好きが多いのか。
う〜ん…。 好きになるのに理由は要りません。笑
金属なのに木や革と同じように、時間と共に変化することが理由の一つだと思います。
最初はあんなにキラキラしてたのに、こんなに大人びちゃって〜。なんだか子供の成長を見ているかのような感覚。だから愛着というキーワードにたどり着くのかも。質の良い革靴の経年変化や木の変色にも時間の経過を感じてしまいますよね。
逆にだんだんキラキラしてきたら、ちょっとどうして良いかわからないかも。笑
バランス良く取り入れる
そんな真鍮をインテリアに取り入れるには。
単体で見るとちょっと派手な印象もあり、自分の家には馴染まないなぁと感じる方も多いかもしれませんが、それはバランスの問題です。
家中に真鍮アイテムがたくさんあったら落ち着きません。全部くすんでいたらアンティークショップっぽい雰囲気になると思いますが。
先に書いた合金の割合のように、お互いが活きる良きバランスがあると思うのです。
一般的な木造のお家なら、真鍮のアイテムは空間に1、2個あるだけで十分。良い意味での裏切りのような存在感が深みとなり、適度なアクセントになります。
ワサビがピリッときいた、脂がのったマグロの握りみたいに。
有ると無いとでは大違いですが、有りすぎるとちょっと主張が強めに。ワサビたっぷりの、涙が止まらない握り寿司になってしまいます。
あくまでもほんのり、チラッと、後から思い出すような存在感がちょうどいいと思います。