マルニ木工 創業90周年記念の新作展示会が開催されました
マルニ木工は2018年に創業90周年を迎えます。
今回はそのマルニ木工のブランドの一つでもあり当店でも取扱いのある「マルニ60」の新作展示会が開催されました。
さらに新作発表会に伴い、vanillaでは展示ブースのスタイリングも手がけさせていただきました。
そもそもマルニ木工とはどんな家具メーカーなのか?
1928年に広島県宮島で創業しました。
地域的にも古くから神社の造営や修繕、木材集積を基盤として「木材産業のまち」として発展したくさんの優れた職人工が育まれてきました。
マルニ木工は当時から銀行や公共機関などで使用される曲木椅子の生産を手がけ「工芸の工業化」をモットーに当時ではほとんど行われていなかった分業による一貫生産を行っていました。
その後デッキチェアを皮切りに一般家庭向けの家具も普及させ、今では「マルニ60」だけでなく「HIROSHIMA」など数多くのブランドを持つ国内屈指の家具メーカーとなっています。
さらに詳しくマルニ木工、マルニ60を知りたい方はこちらもご覧ください。
ではいよいよ今回開催されたマルニ木工 創業90周年記念の新作展示会の模様をご紹介して行きます。
まずはいきなりですがマルニ60から90周年限定モデルが展示されていました。
この限定モデルはなんと本革になります。
TATSUNO LEATHER(タツノレザー)と呼ばれる兵庫県たつの市で生産されている皮革が使用されています。
実は兵庫県で生産される皮革素材は国内シェアの約70%を誇り、その大半をたつの市が占めているのだそうです。
たつの市には腕のいい職人や加工技術、川の水や気候の良さなど皮革業が成長する好条件が揃っている場所です。
上の画像の壁にかけられている革は実際にマルニ60 オークフレームチェアに使われるTATSUNO LEATHER。
よく見ると革を張るために実際の現場で使われている工具までそのままの状態で展示されていました。
牛の体の半分の革が吊るされいる状態だったのでかなり大きく厚みもあり思わず目を奪われてしまいました。
実は今回発表されるこの90周年記念限定モデル「TATSUNO LEATHER」は全部で4色の展開になるそうです。
先ほどの画像の少し濃いめのブラウンの他に、「ナチュラルブラウン、ブラック、ブルー」の3色が展開されます。
こちらも同じように会場に展示されていました。
どの革を間近で見ても厚み質感、ナチュラルマークと呼ばれる皮革特有のシワや傷などは思っていたよりはとても綺麗なものばかりでした。
ですが本革を使用するだけあって色のバラツキや傷やシワの入り具合には差があるそうです。
また、今回のTATSUNO LEATHERはオイルレザーとなっています。
オイルレザーとは皮革に多量のオイルを染み込ませよりしなやかに、そして耐久性を増した皮革のことです。
当然本革なので日焼けによって色も変化して行きますし、先ほど申し上げた通り傷やシワなどの入り方も一つ一つ異なります。
ですがそれらも特徴の一つでもあり愛着を持っていただける部分でもあります。
長年使用していく中で手入れを重ね徐々に自分だけの革に仕上がっていく様は5年後、10年後とどんなソファでも味わうことのできない特別な味わいが楽しめることでしょう。
実は今回の展示会ではこの90周年限定モデルの他にも、待望のウォールナットフレーム キノママにオットマンとスツールが新作として追加されることが発表されました。
実際にオットマンとスツールの展示もありました。
限定も新作も発売については現在調整中ですので、決まり次第また情報を公開したいと思います!
ではいよいよvanillaがスタイリングを手がけた展示会場の模様をご紹介して行きます。
マルニ木工 創業90周年記念の新作展示会の模様その1
少し番外編なのですが、展示会の最中とても気になった物が。
マルニ60 オークフレームチェアにはブラックもあるのですが、展示品のブラックのアームがいい感じに色あせていて味わい深い感じになっていました。
本来なら濃いブラックなのですがブラウンのようなウォールナットカラーのような雰囲気で、この色合いのアームが定番であったら欲しいと思ってしまいました。
ですがこうした変化が楽しめるというのはとても新鮮で、とても夢が広がりますね。
ぜひ皆さんもマルニ60の経年変化を楽しんで見てはいかがでしょうか。