2016年12月にアーロンチェア リマスタードが発売開始となってから1年以上が経過した2018年、アーロンチェア クラシックで好評をいただいていた「ライトシリーズ」がとうとうリマスタードのラインナップに加わりました。
今回はリマスタード版ライトシリーズの紹介とフル装備とどちらを選ぶべきかについて触れていきたいと思います。
今回追加となったのはアーロンチェア クラシック ライトシリーズと同じ固定アームタイプとアームレスタイプ。サイズはA、Bサイズの2サイズ展開。
どちらも前傾チルト機能はカットしてあり、選りすぐりの機能だけを搭載することでフル装備タイプに比べ、圧倒的な低価格を実現しています。
フル装備タイプと明確に差別化が図られているのがポスチャーフィット。
フル装備タイプに搭載されているポスチャーフィットSLは仙骨、腰椎のどちらもサポートしますが、ライトシリーズに搭載された「フィックスドポスチャーフィット」はサポート部位が仙骨のみに絞られており、フィックスという名前の通り固定式で腰がパッドに当たった時にサポートする構造になっています。
フィックスドポスチャーフィットは腰が当たった時に固定された位置でサポートし、ポスチャーフィットSLは腰が当たった時に背もたれに沈み込む深さをダイヤルで調整、アーロンチェア クラシックのポスチャーフィットはパッド全体を前に押し出して仙骨を立たせる形でサポートする方式です。
正面から見た時のアーロンチェア リマスタード ライトシリーズとフル装備タイプ。
赤い点線より下が仙骨部分のサポート部分、点線より上が腰椎のサポート部分となります。こうして見るとフル装備タイプのポスチャーフィットSLのサポート範囲の広さがわかりますね。
そしてフル装備と大きく異なるアームの仕様。
アームレスは名前の通りアームが無い仕様ですが、固定アームは高さ、前後スライド、左右の首振りがカットされた仕様となっています。
このアームの高さは身長171cmの私が腰をかけた際には肘が少し浮くぐらいの高さになっています。
あくまで個人的な所感ですが肘をかけて作業をするというよりは、立ち上がる際や考え事をする際に手をかけるくらいでちょうど良いと感じる高さのように思います。
あとは「アーロンチェア」のシルエットを保つためのもの・というべきでしょうか。
フル装備タイプではリクライニング範囲指定ダイヤルの外側に前傾チルトを操作するノブが付いていますが、ライトシリーズではリクライニング範囲指定のダイヤルのみ。また前傾が無いためリクライニング範囲も3段階と、見た目と機能ともにかなりシンプルになっています。
ここまでに挙げたポスチャーフィット、アーム、前傾チルトの3点を除けばあとは全てアーロンチェア リマスタード フル装備タイプと同じ仕様となっています。
これらの点を踏まえた時、どんな方がこのライトシリーズを選ぶべきなのかについては、やはりというべきか、アーロンチェア クラシック ライトシリーズのメーカー公式リーフレットに書かれていることが全てを物語っているように感じました。
機能は多くいらないけれど快適な椅子がほしい、
フル装備のアーロンチェアには手がとどかない、
楽器をひくのでアームがないほうがよい、
などのお客様からの声にこたえた
「アーロンチェア ライトシリーズ」
ライトシリーズは価格がフル装備の6割以下ですから、「あのアーロンチェア」を会社の会議室にずらっと並べたい。
来客用の椅子としてフル装備までは必要ない・といったオフィスでの複数台使用が意識しやすいモデルなのかと思います。
ただ個人ユーザーとして軽めのデスクワークや楽器を使う場合はライトシリーズが良いと思いますが、もし1日のほとんどを椅子から離れない、より快適に作業をしたいと思われる方がいらっしゃれば、私としてはフル装備タイプをおすすめしたいです。
ライトシリーズは確かにフル装備タイプに比べると安価ではありますが、それでも10万円前後の高額な買い物になります。
仮にライトシリーズの購入後に「もしあの機能があったなら」と後悔しても買い替えというハードルは高すぎますから、しっかりと納得した上でお好みのアーロンチェアを選んでいただきたい!
vanillaではハーマンミラー認定のエルゴノミックアドバイザーが在籍していますので、アーロンチェアについて知りたいことがあればお気軽にお問い合わせをいただければと思います。
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