シンプルじゃないマグカップがかわいい
vanillaの村上です。
おかげさまで好評のvanillaオリジナルマグカップ「ゴブレットマグ」 。最近は欠品も続いてしまって本当に申し訳ございません。どんどん生産をお願いしていますが、なかなか追いつきません。でもきっと、夏場は落ち着くでしょうね。笑
虹にブラックは無い
5色展開からスタートしたゴブレットマグ ですが、その後ネイビーが加わり6色に。でも、ずらりと展示した時、何か足りないと思っていました。
この違和感は何だ。それを解決したのは7色目のカラー、グレー。
無彩色が有彩色を引き立てて、かつ、全体をシメる効果があると感じました。
なぜブラックじゃないのか。う〜ん…。
難しいですが、ブラックではないんです。ホワイトでもない。色彩にそこまで詳しいわけではないのですが。
強いて言うなら、虹にブラックとホワイトは無いから。笑
カッコつけたつもりですが、グレーやブラウンだって無いじゃん! ってツッコまれそう汗。そもそもコンセプトも虹ではないし。
ブラックもホワイトも、単体の魅力としては成立すると思うのですが、ゴブレットマグに関しては、お互いを引き立てるような、共鳴し合うようなラインナップにしたいと思いました。
とりあえず白黒を選んでおけば間違いないという考えは一旦置いといて。
思いのないプロダクトを生み出すことは無責任だと思っています。
ゆえに、今のゴブレットマグのラインナップは全て僕の思いが込もったセレクトです。笑
まぁ、お伝えするほど大した理由ではないですけどね。汗
現在、一番人気はブラウンですが、僕は末っ子のグレーが気に入っています!コーヒー好きな方なら共感いただけるかも?
無いモノねだり
ちなみに僕は、イッタラのティーマもHASAMIのブロックマグも持っています。
どちらも完成された美しさがあり、普段使いにもってこいだと思います。何の不満もなく、ベーシックの中のベーシックだと。
でも人は無いモノを欲しがるもので。笑
遊び心が欲しくなりました。見渡してみると世の中にあるマグカップはどれも似たよう形。ファイヤーキングのようなぽってりした色気と、無駄とも言えるような変化のあるシルエットは少ないですね。
なぜか。
想像ですが、安く安定的に量産できないから かなと。
戦後の高度成長期と言われる60年、物作りにおいて最も多かった思いは効率ではなかったと思います。
きっと、「良いモノを作るぞ!」「あの人を喜ばせたい!」「未来に残る名作にしたい!」という情熱だと思っています。もちろん、わざと効率を悪くしたとは思いません。
効率が悪いのにさらに難しいものを追加
ゴブレットマグは、はっきり言って無駄なデザインが多いです。
だから生産効率が非常に悪く量産できません。生地(釜に入れる前の土を固めた状態)ですら、10個作るのに3時間かかります。最初から職人さんにそう言われてスタートしました。
ところが、発売後すぐに全国各地のカフェのオーナーさんから「ウチでも販売させてほしい」というオファーを数件いただきました。
これは本当にありがたい話です。
でも、それに応えることができな状況をお伝えしご理解をいただいている状況です。
そんな状況にも関わらず、ツートンカラーの新タイプを追加。汗
サンプルの段階でインスタグラムにアップしたところ、たくさんのコメントをいただいたのがキッカケです。
これまた、とてもありがたいことです。
しかし、2色が重なる部分がキレイに仕上がらず、初回ロットで良品となったのは極わずか。完売後にペンディング(保留)の状態が続いています。
現在職人さんに原因を探ってもらっていますが、まだ解決方法が見つかっていません。入荷お知らせメールに登録いただいた皆さん、お待たせして本当に申し訳ございません。
手間がかかるマグカップだからかわいい
ゴブレットマグは今、こんな状況。非常に手間のかかるアイテムです。
ベーシックでもなければ万人ウケもしないでしょう。重いという意見もあると思うし、洗いづらいという意見も理解できます。
でも逆に、そんなマグカップ、かわいいと思いませんか?
ベーシックで万人ウケする軽くて使いやすいマグ。それはイッタラやHASAMIに勝てないので任せます。
もちろん、デザインはそのままで画期的な解決方法が見つかれば、そしてそれを採用しても価格が変わらなければ、やります!変化することは嫌いじゃないので。
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