クロサワ
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vanilla郡山店のクロサワです。

別注のロビーチェアについての詳細報告です!カリモク60別注ロビーチェア【オールドグリーン】の誕生秘話の続きとなります!前回のブログを読んでいない方は是非読んでみてくださいね!

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別注カラーの苦悩

今発表しているモデル名は「オールドグリーン」という緑色ですが、発案当初この別注企画で考えられていた張地とは全く異なるものでした。実は最初にでていた張地のカラーはブラウンだったのです。言ってしまえば僕の独断と個人的な思いで企画をひっくり返したというわけです(笑)僕がこの企画を任された時にはほぼブラウンで進む予定でしたが、何か僕の中でしっくりとしなかったのです。 この色決めに関しては2週間ぐらいかかりました。

そんな時選べる張地の種類をぼーっと見ていた時に、1つの張地が目に留まりました。ダークグリーンというカラーです。その張地を見た瞬間に幼いころの記憶を思い出しました。僕の実家にあった何気ないソファで、このダークグリーンにそっくりでした。僕の実家は来客が多く親戚はもちろんの事、両親の友人などが頻繁に来ていました。来客があった際はそのソファに座って料理を食べたり、笑いあったり。リビングルームでお客様をお迎えすることが僕の日常でした。確か乳歯を抜いたのもそのソファに座りながらだったと思います(笑)

そんな感じで個人的な思い入れからこのダークグリーンというカラーを無視できなくなってしまったんです。僕と同じように「大人になってもたまに思い出してもらえるようなソファにしてもらいたい」、「生活の一部として家具を使ってほしい」という強い思いからこのカラーを選びました。また別の理由として、カリモク60の張地にモケットグリーンとタープグリーンがありますが、合皮素材にはグリーンがありません。グリーンは好きだけど布地だとお手入れしにくい、何か汚れが付着してしまうのではないか?という方も一定数いるはずです。合皮というお手入れのしやすい素材を活かし、存分にグリーンのソファを楽しんでいただけるようにしたいと思ったのです。

ウォールナット材の脚

ロビーチェアの脚はウォールナットを使用する!これは初めから決めていたことでした。ウォールナットはチーク、マホガニーと共に世界三大銘木と称されている木材となり、日本語ではクルミと呼ばれています。そんなウォールナットは美しいエイジングをし、最初の濃い茶色から徐々に黄味がかった茶色へと変化します。また使用していけば艶がでて光沢も増します。今では一般的に家具に使用されているウォールナットですが、実際に家具として使われ始めたのは17世紀後半と言われています。その前までの主流の木材と言えば硬くて頑丈なオーク材でした。実は当時ウォールナットは家具職人たちの中では人気のあった木材でした。オークより柔らかいので加工がしやすく、曲線やねじれを駆使し、ビクトリア調と言われている家具の猫脚などの彫刻的なものに使用されています。ロビーチェアとの組み合わせがカッコイイというのも理由の1つですが、そんな歴史を持つウォールナット材を感じながら皆さんに座ってほしかったのです。

いかがでしょうか?今回のブログは別注のメインとなる張地と脚の組み合わせについてのお話でした。今度はこのソファに隠されたコンセプトについてお話ししたいと思います!

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