わたしのコレ第20回「鹿沼の箒(ほうき)」
第20回目のわたしのコレは、社長田中の心も整うこだわりの箒です。
美しい師匠の逸品でルーティン
ダイソン全盛期になぜ箒(ほうき)を?
3年前、企画で鹿沼市に古民家を借りた時、和室の掃除はダイソンじゃないなと思ったのがきっかけです。
鹿沼市は箒の原料となる箒草(ほうきぐさ)の産地と知っていたので、箒を作っている商店を尋ねました。
最初に手に取った2,800円の箒で会計をしようと思ったら、4,800円の箒を発見!店主に何が違うのかと聞いたところ、素材や作り手が違うようで、編み込みも手が込んでいるとのこと。それは店主が作ったものでした。
どうせなら良いモノをと、店主の箒を買うと伝えると、「実はさらに上がある」と。
奥の部屋から持ってきたのは店主の師匠が作った8,900円の箒。一目でその織り目の美しさと、焼き締められた持ち手の竹の表情に惹かれました。師匠は高齢のため年に何本も作れないと聞き、師匠の箒をゲット。想定外の出費です。笑
師匠の箒、使ってみてどうですか?
古民家の畳の目に沿い、どんなルートで掃けば効率が良いかなど考えながら使いました。その静かさと、だんだん綺麗になっていく感じは、自分の心が整っていくような感覚。良いモノだから大切に使おうと思う気持ちの良さ。
古民家を返した後も自宅のフローリングで毎日使っています。家族がまだ寝ている早朝、静かにリビングとダイニングを箒がけ。自然に返るゴミは文字通り掃き出し窓から掃き出します。今でも僕の朝のルーティンとなっています。
家具に優しいから2本目もゲット
掃除機との違いを教えてください
掃除機は壁や家具にボコボコぶつけますが、箒はそれがありません。履く部分のコシの強さも絶妙で左右非対称。穂先が尖った方は部屋の隅の掃除に最適です。電気を使わず静かですし、家や家具に優しいといことにも気がつきました。使うほどその良さを実感しています。
実は穂先が減ってきたので同じものをリピート済み。笑
唯一のデメリットは、慣れるまではちょっと腕が疲れることでしょうか。
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わたしのコレとは…
自分が実際に使っていて、いいなとおもうもの。壊れたり、なくなったら同じものを買い直してしまうもの。廃番になったら買い置きしそうなもの。
インテリアショップの垣根を越えて、お客様に素直に「これいいですよ!」 と教えたくなるものを毎週連載する企画です。題して、わたしのコレクション→略して「わたしのコレ」
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